富士山の麓・御殿場で乗馬体験を愉しもう!

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ナショナルトレーニングセンター競技別強化拠点に指定されている市営の「馬術・スポーツセンター」をはじめ、民間運営のものも含めれば約10施設もの乗馬クラブがある御殿場市。御殿場市民にとって乗馬は身近なスポーツの一つになっています。今回は、乗馬初体験の方でも馬とたっぷり触れ合えて、その魅力を知ることができる乗馬体験施設「ヴィルタスライディングクラブ」と、周辺の観光スポットをご紹介します。

御殿場市はこんなところ

富士山の麓にある御殿場市は、住宅地でも標高250~700m程と ※3700m付近まで御殿場市なので、冬期においても温暖と言われる静岡県内の中でも雪が降るエリア。その分、夏は比較的涼しく過ごせます。“御殿場”というと、国内最大の店舗面積を誇る「御殿場プレミアム・アウトレット」が有名ですが、雄大な自然に囲まれたスポーツ環境の整備にも力を入れている場所。“世界のクロサワ”こと黒澤明監督が、馬と霧の調達が容易だからと御殿場市を映画のロケ地に選んでいたという逸話もあるほど、昔から馬の飼育が盛んだったそうです。

今年、新東名高速道路「新御殿場IC」や国道138号バイパス、国道469号バイパス、県道仁杉柴怒田線が開通し、各方面からのアクセスがぐんと向上しました。

回の御殿場市を紹介してくれたのは

今回は、御殿場市観光協会 富士娘事務局の勝間田太郎さん(写真左)の案内のもと、乗馬施設「ヴィルタス ライディングクラブ」を訪れました。乗馬体験に初めて挑戦するのは、御殿場市の観光イメージガールである第34代富士娘・菊地理江さん(写真中央)。「ヴィルタス ライディングクラブ」の乙津英昭さん(写真右)が乗馬の愉しみをたっぷりと教えてくださいました。

富士山の麓、森の中でホースライディングができる施設

開通したばかりの新東名高速道路「新御殿場IC」から車で5分の場所にある「ヴィルタス ライディングクラブ」。乗馬スタイルには主に「ブリティッシュ スタイル」と「ウエスタン スタイル」の2種類がありますが、「ヴィルタス ライディングクラブ」はその両方ができて、しかも富士山を望みながら乗馬が楽しめる魅力的な施設です。

「ヴィルタス ライディングクラブ」に到着したら、まずクラブハウスで受付を済ませ、スタッフから体験についての説明を受けます。

「ブリティッシュ スタイル」の乗馬は、ヨーロッパの貴族のたしなみの一つとされていた馬術。礼儀作法を重んじる英国騎士道の精神をもとに、品位あるスポーツとして確立されました。一方で、「ウエスタン スタイル」は牛を追うカウボーイの乗馬から生まれた乗り方。馬と心を通わせ、馬を自分の体の一部のように操りながら野外騎乗が楽しめるスタイルです。

この2つのスタイルでは、騎乗する馬の種類も乗り方も、馬具も全く異なります。本格的にスポーツとして乗馬を始めるなら「ブリティッシュ スタイル」ですが、今回は熟練したガイドとともに大人から子どもまで野外乗馬ができる「ウエスタン スタイル」を体験させてもらいました。

「ヴィルタス ライディングクラブ」では、ウエスタンスタイルの乗馬体験ができ、厩舎(きゅうしゃ)もそれぞれの雰囲気に合わせて造られています。そんな説明も「ヴィルタス ライディングクラブ」では、体験の際に丁寧に説明してくれます。

着替えが必要な場合はパウダールームか更衣室で着替えた後、荷物を預け、施設全体を案内してもらいます。

こちらはブリティッシュ厩舎。ブリティッシュ スタイルの馬は、骨格がしっかりして筋肉質。ヨーロッパ生まれの馬や、サラブレッドなど30頭ほどいるそうです。

続いてウエスタン厩舎へ。アメリカ西部の街並みをイメージした造りになっており、スタッフもカウボーイのスタイル。今回、騎乗するウエスタン スタイルでは、性格がおだやかで、足腰もしっかりとしたクォーターホースという種類の馬に乗ります。ウエスタン スタイルの馬は、20頭ほど飼育されています。ブリティッシュ スタイルの馬と比べると、サイズも少し小型で乗りやすそうです。

こちらは雨の日でも騎乗ができる屋根付きの練習場。会員の方が練習している姿を見ることができます。

乗馬の前に、落馬など万が一の事故に備え、ヘルメットやエアバックのベストを着用します。このベストは、バイク用のエアバックを作り直す形で開発されたもので、衝撃で膨らむようになっています。雨天時用の騎乗用レインコートもあるので、天気を気にせず乗馬が可能です。

いよいよ、乗馬開始。馬の左側から騎乗します。騎乗後、動かす・曲がる・止まるなどの基本動作を、実践で学びます。ガイドの乙津さんから「停止したい時は手綱を軽く引っ張ります」と教えてもらった菊地さん。教えてもらった通り手綱を引っ張ると馬がなぜか後ろへ下がってしまいました。「引っ張り過ぎると後退してしまいます。もう少し加減が必要ですね」とガイドさんからアドバイスがあり再チャレンジしますが、なかなか思うように馬が動いてくれず、難しい様子です。

「弟妹がいる方は、馬のあしらいも上手なことが多いですね。馬を扱うというのは、たとえばスーパーでお菓子売り場に勝手に行ってしまいそうになる弟を、だめだよと上手にいなしてあげるのと同じ感覚なんです。あと、何かスポーツをやっていると体幹がしっかりしているので、安定して乗れる人が多いですね」とガイドの乙津さんが教えてくれました。スポーツの中でも水泳、スキー、スケートあたりの経験があると、より乗りやすいかもしれません。

また、乗馬中、時折馬がブルブルっと体を揺らすことがあります。これは乗っている人を落とそうとしているのではなく、体の周りを飛び回り血を吸うハエを嫌がっての行為なので、怖がらなくても大丈夫です。

広場を1周半ほど回り、乗馬にある程度慣れた後、外の森へと向かいます。

「馬にも感情や欲求があるので、道に生えている草を食べたくなります。それをどう導いてあげるかが大切です」と、ガイドの乙津さん。

しかし、菊地さんにとって初めての乗馬は想像以上に難しいようで、うまく導くことができず、違う方向へ行ったり、草を食べに行こうとしてしまったりしてしまいます。指示が不明確の場合、不満そうに大きな鳴き声をあげることも。一般的には30回ほど騎乗すると一人で上手に乗れるようになると言われていますが、「ヴィルタス ライディングクラブ」ではよく調教された馬に乗って、初めてでも森に行けるのが最大の魅力です。

森へと向かう道中、富士山と一緒に写真が撮れるスポットもあります。

森の中では、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と四季折々の自然風景が楽しめます。夏草が生い茂るこの季節は、馬にとっての誘惑も多く、きちんと意思を示してあげることが大切です。

森を抜け、帰り道へと向かいます。この辺りになると、馬も早く帰りたいのか足早になりがち。それをたしなめながら、安定したスピードで歩くよう手綱で指示を出していきます。

安全のため、乗馬中の写真撮影はできませんが、天気がよければガイドが写真を撮ってくれるので、ぜひお願いしましょう。

馬をうまく操れるかどうかにも寄りますが、騎乗する時間は約40分程度。馬への感謝の気持ちを込めて、最後にニンジンをプレゼント。嬉しそうに食べてくれる姿は本当にかわいく、最後はすっかり仲良しになっていました。

●ヴィルタスライディングクラブ

所在地:静岡県御殿場市柴怒田961
TEL:0550-70-6522
※今回ご紹介した乗馬体験は、SOTOASOBI限定のプラン。会員制クラブのため電話等での予約は不可

せて愉しもう! ウイスキーの蒸留所見学ができる「キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所」

1973年に創業された、富士山が一望できる富士御殿場蒸溜所。近年、国産ウイスキーの人気が高まっており、蒸留現場を見学できるとあって、人気の観光スポットとなっています。こちらではモルトとグレーン、その両方を製造し、仕込みからボトリングまでを一貫して行っている世界でも非常に珍しい蒸溜所です。富士の伏流水をはじめ、年間の平均気温が13℃と冷涼で、一年を通して霧が発生しやすいという立地条件が揃うこの場所は、ウイスキーにとって理想的な環境なのです。

2021年7月19日には見学施設をリニューアルし、新たな見学ツアーが楽しめるようになりました。
全長約12メートルの大迫力シアターでは、プロジェクションマッピングでのウイスキー蒸留について詳しく知ることができ、多彩な原酒をつくり出すために導入した「木桶発酵槽」を見学することが可能。働く従業員の様子やウイスキーが実際にパッケージされる様子は、いつまで見ていても飽きません。

最後は「キリン シングルグレーンウイスキー 富士」のテイスティングができます。ウイスキーを飲んだことがない人も、工場見学を機にその魅力に引き込まれてしまいそうな充実した内容となっています。

国内最大級の富士山テーマパーク「富士山樹空の森」

続いて紹介するのは、「遊んで・学んで・癒されて」をテーマにした御殿場市の斬新なアイディアの詰まった公園施設「富士山樹空の森」。富士山情報の発信基地でもあり、園内には楽しく富士山を学ぶ「天空シアター」や、四季折々の花が楽しめる散策コースの他、自衛隊のヘリコプターが展示されている場所や、ローラースライダー、トランポリンのように飛び跳ねて遊べる設備もあり、子どもに大人気の場所です。

展望テラスから望む富士山は、公園の季節の花と一緒にさまざまな表情を見せてくれます。その他、パークゴルフやレストラン、温泉もあり、1日過ごせる場所になっています。

オリジナル謎解きゲーム「富士山ミステリーツアー」や、夏休み中は「カブトムシ&クワガタムシ 採集と標本展」やワークショップといったさまざまなイベントも開催しています。

●富士山樹空の森

御殿場市の新しいお土産ブランド「FUJISAN BRAND 御」

2021年春に生まれたばかりの御殿場市の新しいお土産ブラント「FUJISAN BRAND 御(おん)」。ロゴは市内の若手クリエイターがデザインしており、富士山から着想を得たという藍色のイメージカラーが目を惹きます。

茶葉を粉末にできるお茶専用のミル、御殿場産の粉末茶を練り込んだ富士山が描かれた茶飴、富士山の登山道と等高線をデザインした風呂敷、富士山ゆかりの7つの神社がイラストで描かれた富士山御朱印帳など、自分用はもちろん、お土産やプレゼントにもぴったり。今後、新しい商品も登場予定とのことです。

●FUJISAN BRAND 御(おん)

御殿場市の見どころをもっと知りたい方はこちらをチェック!

御殿場市観光協会 https://gotemba.jp