全国に名を馳せるB級グルメ。その静岡おでんの聖地「青葉おでん街」と「青葉横丁」は静岡街中にあります。
「静岡おでん街」「静岡おでん横丁」色々な呼ばれ方を耳にしますが、正式名称は「青葉おでん街」と「青葉横丁」と言います。
まず、「青葉おでん街」と「青葉横丁」の位置をご説明します。
「青葉おでん街」・・・昭和通りを挟んで常盤公園側(南側)
「青葉横丁」・・・・・昭和通りを挟んで市役所側(北側)
いずれも静岡おでんを食べさせるおでん居酒屋街で、どのお店も10人入れば一杯いっぱいの小さなお店。そういうお店が連なる長屋がこのおでん街です。
入口に提灯がぶら下がるこのおでん街にはどこか懐かしい風情があります。昭和のレトロな雰囲気。いつまでも大切にしてほしいと感じました。
ここには毎日全国からから大勢の老若男女が静岡おでんを食べにやって来ます。
みなさん!静岡おでんには「だし粉」を忘れないようにしてくださいね!!
青葉おでん街
まず青葉おでん街に向かいました。昭和町交差点から七間町交差点に向かって青葉通交番前交差点を左折するとすぐに提灯が目に入ってきます。
この黄色と緑色の電飾パネル看板と赤い提灯が目印。そしてここは袋小路なのです。
この小さな袋小路に21軒もの静岡おでん屋さんが軒を並べています。
戦後のおでん屋台がこの辺りで営業を続け、脈々と受け継がれたきたのがこのおでん街。「静岡おでん」の魅力をギュッと凝縮させたこの袋小路は、おでんに親しむ地元住民から観光客まで幅広い人々の人気を集めています。
それにしても、どのお店もいい雰囲気です。各店の店主の心意気が玄関先に現れているのを感じます。どこも10席くらいの小さなお店ですが、その小ささゆえにお店とお客様の温かい一体感が醸しだされるのだと思いました。
お店の人達とはもちろん、初めて会ったお客さん同士ともすぐに打ち解けられる。老若男女、会話が弾み、笑い声も絶えない。何とも言えない心温まる貴重な一体感。この日も「青葉おでん街」「青葉横丁」は随分と賑わっていて、私も色々とお声がけを頂きました。
「どのお店がおすすめ?」「おでん街ってここだけですか?」「どう入ったらいいですか?」とお声がけいただくものの実は私も初めて・・・。次々と声を掛けられるが答えられず「僕こそ、静岡おでんについて教えてもらいたいんだ~。」と思うものの心の声は届かない・・・
こんなおでん街で、まず大切なことは、「どのおでん屋さんに入るか」という選択。
なかなか暖簾をくぐることができない方もいらっしゃるでしょう。
まずはガラス戸越しにお客の入りを確認するべし
お店をアピールするためなのか、暖簾を「たくし上げてる」店舗もたくさんありますよ。
これなら外からでもお店の中の様子がよく分かりますね。
最後は度胸!! 案ずるよりも生むが安し。「こんばんは!」と暖簾をくぐるだけ!
これは青葉おでん街の一番奥の「ろまん」さんで実際にあったことです。お客様でいっぱいの。でもこの店に入りたい男女3人組みがいました。
〇「こんばんは~、三人ですけど入れますか?」
▲「ああ、お兄さん、ちょっと待ってて・・」
▲「おう、そこもう少し詰めてよ。そこ補助席あったでしょ」
▲「ちょっと待ってて、今、席準備するから。も少し詰めらんない??」
〇「すいません・・」
▲「大丈夫、大丈夫、もうちょっと詰められるら~?」「うん、ここへ座んな、大丈夫」
◇「いや、大将、俺、帰るから~。彼女入れてやんな。」
〇「すいませ~ん」
という具合で、店主の声掛けにお客様が動く。
これぞまさに店主と顧客の一体感!この青葉おでん街ならではの一体感をぜひ味わいに訪れてみてください。
もう一つの静岡おでん街 青葉横町へ
青葉横丁は、昭和通りを挟んで、青葉おでん街の反対側。
昭和町交差点から七間町交差点に向かって青葉通交番前交差点を少し昭和交差点側に戻った所にあります。横丁入り口の大きい電飾看板が目印です。
青葉横丁は、2020年3月現在全部で17軒のおでん屋さんが軒を連ねています。
こちらも青葉おでん街と同じおでん屋さん長屋です。
私がお邪魔したこの日は、青葉横丁でも多くの人から声を掛けられました。
静岡おでんのメインメニューをご紹介
第一位「黒はんぺん」
第二位「白焼き」
第三位「しのだ巻」・・・これは外せん。ホント。
第四位「牛すじ」。
順位はともかくおすすめです。ぜひ食べてみてください!。
そして、忘れてはならない「だし粉」。
だし粉とは、いわしの削り節の粉と青のりの粉を混ぜ合わせたものです。静岡おでんの醍醐味はこの「だし粉」にあります。
「だし粉はたっぷりとね。」(青葉おでん街みすゞさん談)
青葉おでん街・青葉横丁のトイレ事情
青葉おでん街、青葉横丁のトイレ事情もお話しておきますね。
まずは、「青葉横丁」のトイレ。青葉横丁各店舗にはトイレが付設されているようです。確かに各店を覗いて回ると、どの店も、店の一番奥にはトイレらしき扉がありました。
一方、「青葉おでん街」の各店舗にトイレはありません。いわゆる共同トイレがあります。昨今、共同トイレも珍しいかもしれません。これも昭和レトロですね。
昭和の面影が色濃く残る「青葉おでん街」と「青葉横丁」では、ちょっとした昭和へのタイムトリップが体験できますよ。お酒と静岡おでんの絶妙な組み合わせ。
ご家族、恋人、ご友人、是非お誘いあわせの上、ぜひお越しください。
きっと良い思い出になりますよ!