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日本一の大きさの“トイレの仏様”・烏蒭沙摩明王(うすさまみょうおう)を祀る、徳川家康ゆかりの古刹「可睡斎」(袋井市)

静岡県袋井市にある可睡斎(かすいさい)は、遠州三山と呼ばれる3つの古刹のひとつ。可睡斎ひなまつりや遠州三山風鈴まつりが有名ですが、“トイレの仏様”が祀られているお寺としても、SNSを中心に話題になっています。袋井市街地からも近い、緑豊かな里山に抱かれた広大な境内では四季折々の自然が楽しめ、寺院内をめぐると、僧侶の日常のお勤めの様子も見ることができます。

徳川家康ゆかりの眠ってもいいお寺「可睡斎」

可睡斎は、1401年に「萬松山(ばんしょうざん) 東陽軒」として開山した曹洞宗のお寺です。可睡斎の名は、浜松城主となった徳川家康と当時の和尚との対面時の話に由来します。家康の幼少期に教育を授けた、可睡斎の11代目住職の仙隣等膳和尚を城に招いた時に、年老いた和尚は家康の前で居眠りをしてしまいました。その時の家康の言葉「和尚、睡る可し(ねむるべし)」から、いつしか寺の名前も東陽軒から可睡斎と呼ばれるようになったそうです。

修行僧の日常が垣間見える、歴史を刻む広大な境内と堂内

きらびやかな天蓋が吊された本堂。正面にはご本尊の聖観世音菩薩が祀られています

可睡斎の境内は東京ドーム10個分以上の広さがあり、25棟の建物があります。拝観ポイントは40か所もあるので、時間にゆとりを持って訪れるのがおすすめです。また、ここは雲水と呼ばれる僧侶が修行の日々を過ごす場。寺院内の拝観(有料)では、毎日決められた時間に座禅を組んだり、お経を唱えたりするお勤めの様子を見ることもできます。

本堂にある徳川家康と徳川歴代将軍の位牌を祀る徳川家御霊屋(おたまや)
家康と仙隣等膳和尚の逸話を描いた絵。今川家の人質として過ごした駿府で、家康は和尚から何度か教育を受けていました
枕の下に入れておく、穏やかな眠りのための安眠健康守は可睡斎ならでは
お釈迦様の命日2月15日前後の数日間は、本堂に大きな涅槃図の軸が飾られます

本堂の背後には、厳粛な空気に満ちた開山堂があります。日本における曹洞宗の開祖、永平寺開山道元禅師と總持寺開山瑩山禅師、可睡斎の開山恕仲天誾大和尚以下、歴代の住職56名が祀られています。

灯りが落とされた開山堂は神聖な雰囲気

必見!トイレを守る仏様 日本一の大きさの「烏蒭沙摩明王(うすさまみょうおう)」

大東司に祀られている烏蒭沙摩明王像

可睡斎を訪れる拝観客のお目当てのひとつは、「大東司(だいとうす)」でしょう。東司とはトイレのこと。可睡斎の大東司は昭和12(1937)年の建築で、まだ珍しかった水洗トイレを備えました。その趣は現在も当時と変わりません。大東司の中央に威厳を漂わせて立つのが、“トイレの仏様”として話題の、烏蒭沙摩明王像です。起源は古代インド神話に登場するアグニという炎の神様ですが、仏教では如来の化身とされる「明王」なので、烏蒭沙摩明王は神様ではなく仏様です。烏蒭沙摩明王は、聖なる炎で人間界の煩悩や欲望を焼き尽くすと言われています。また、その炎は、人びとの心だけでなく日常生活の現実的な不浄も清浄にするということで、禅宗の寺院では東司に祀られています。
ちなみに東司とは、禅宗建築の特徴である七堂伽藍のひとつで、トイレを建物の東側に配したことからこう呼ばれます。可睡斎の大東司は国の登録有形文化財。現存の網代天井やレトロな照明も建築当時のもので、男女兼用トイレとして今も使われています。とはいえ、近くには女性専用のトイレもあるのでご安心を。

床はトイレとは思えないほどきれいに磨き上げられています。用を足さなくても拝みたくなる烏蒭沙摩明王像です

可睡斎の大東司に祀られている烏蒭沙摩明王像は、仏像彫刻に生涯を捧げた高村晴雲の作。烏蒭沙摩明王像としては日本一の大きさです。逆立つ髪に憤怒の表情、四本の腕のひとつにドクロを持つ姿は迫力満点です。足元にいるのは、仏教を守護し財と福をもたらすとされる、像の頭を持つ歓喜天。起源はヒンドゥー教の神ガネーシャと同じだそうで、もともとは鬼神とされていました。仏教では当初障りのある悪神とされたため、明王に踏まれている姿で描かれることがあります。大東司には、炎に包まれた烏蒭沙摩明王が描かれたトイレのお札も祀られています。

烏蒭沙摩明王像の足元。烏蒭沙摩明王が左足で歓喜天を踏みつけ懲らしめています
全国でも珍しいトイレのお札。受付のある萬松閣でお求めいただけます

秋葉三尺坊大権現の御真体を祀る火防の総本山秋葉総本殿

読経の声が響き渡る御真殿

境内の本堂の隣り、鼻高天狗と烏天狗が両脇に立つ階段を上ると、御真殿「秋葉総本殿」があります。古くから信仰を集める秋葉三尺坊大権現の御真体を祀る火防の総本山で、御真殿では毎日朝昼夜、火防、災害地の復興、日本や世界の平和を祈祷しています。寺院内の拝観者は見学も可能です。

御真殿では、毎日朝昼と祈祷が行われています

もともと秋葉三尺坊大権現の御真体は、静岡県浜松市の北部、秋葉山山頂にある秋葉山秋葉寺(あきはさんしゅんようじ)に祀られていました。明治6年の廃仏毀釈によって秋葉寺は廃寺となったため、御真体および仏具一式は可睡斎に遷され、今日まで大切に祀っています。

通常、授与している3種類の御朱印のひとつ「秋葉總本殿」
毎年12月に行われる秋葉の火まつりの松明道中で奏でられる迦楼羅(かるら)の笛

四季折々の行事に合わせた拝観もおすすめ

可睡斎ひなまつりで飾られる32段、約1200体のおひなさま

可睡斎には、春の訪れを告げる可睡斎ひなまつり、夏に涼やかな音が響く遠州三山風鈴まつりなど、四季折々の風情を感じる年中行事もあります。華やかさが添えられた境内や寺院内では、禅寺の厳かな日常の空間とはまた違った雰囲気を味わえます。

可睡斎ひなまつり期間は、廊下にもおひなさまが並びます
室内ぼたん庭園では艶やかな花が咲き誇ります

可睡斎ひなまつりで飾られているのは、人形供養で納められた雛人形。役目を終え供養された後、新たな命が吹き込まれ、拝観者の目を楽しませています。メイン会場となる瑞龍閣には、日本最大級の32段、約1200体のおひなさまのほか、至るところに平安絵巻のようなおひなさまが飾られています。

5月~8月に開催される風鈴まつり情報はこちら↓

【萬松山 可睡斎】
住所:〒437-0061 静岡県袋井市久能2915-1
電話:0538-42-2121
拝観時間:8:00~16:30
定休:無休
料金:寺院内拝観700円
駐車場:あり
ホームページ:https://www.kasuisai.or.jp/

可睡斎に行ったら寄りたい、オリジナルスイーツが人気のお茶カフェ「まるよ茶屋」

オープン以来人気メニューの「つゆひかりパフェ」

可睡斎から車で3分。なだらかな丘陵地に広がる住宅街の中にある「まるよ茶屋 可睡の杜」は、製茶問屋がプロデュースするお茶カフェ。「健康・愛情・暮らし」をテーマに、“お茶×○○”を提供。お茶と一緒に楽しめるスイーツや、おむすび、お茶漬けなどのフードメニューを取り揃えています。
おすすめは、苦みが少ない品種のお茶、つゆひかりを使ったスイーツ。つゆひかりパフェは、同店のオンラインショップで大人気のつゆひかりテリーヌショコラのほか、こしあんや白玉団子をトッピングした和風仕立て。緑茶やほうじ茶はもちろん、まるよ茶屋オリジナルのお茶とハーブのブレンドティーともよく合います。

見た目もかわいい「つゆひかりパフェ」880円。フルーツは季節によって変わります
「つゆひかりプリン」550円。とろりとしてコクのあるつゆひかりと優しいミルクの2層のプリンは甘さ控えめ
 

ドリンクのほか、一部メニューはテイクアウトもOK。店頭では茶葉の販売もしているので、カフェで飲んで気に入ったお茶を自宅でも楽しめます。お茶どころ静岡らしいおみやげとしてもおすすめです。

店内はゆったりとしたレイアウト。木の温もりを感じるシンプルモダンなインテリア
【まるよ茶屋 可睡の杜】
住所:437-0127 静岡県袋井市可睡の杜51-9
電話:0538-24-8668
営業時間:Open9:00/Close17:00(ラストオーダーは16:30まで) 
     ※9:00~11:00はモーニングメニュー/11:00~通常営業メニュー
定休:水曜日(祝日営業)
駐車場:あり
ホームページ:https://maruyo-chaya.com/kasui/

まとめ

禅宗の寺院が紡いできた歴史を感じる可睡斎。僧侶たちの日常のお勤めを垣間見たり、四季折々の花や紅葉に癒やされる境内を散歩したりしていると、心が穏やかになっていくようです。可睡斎では修行僧と一緒に朝の勤行に参加できる宿坊体験も受け付けています。精進料理をいただいたり、日帰りでも体験できる写経や座禅など、禅寺をちょっぴり身近な場として感じられます。日々の喧騒を離れて禅寺でのひとときをゆっくりと堪能してみてはいかがでしょうか。

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