いよいよこれから夏本番。昔から、四季のある日本では季節の移ろいを大切にしてきました。季節を感じ味わうことができると、いつもの暮らしにプラスして、心も豊かに過ごせますよね。今回は、知る人ぞ知る夏にこそ訪れたい静岡県自慢の風景を厳選してご紹介します。
伊豆エリア

修善寺 竹林の小径(伊豆市)
修善寺温泉街を流れる桂川沿いの散策路。竹林に囲まれた石畳の散策路は非常に趣があり、心休まる時間を過ごせます。竹林の中心地に設置された円形ベンチに座って、そよ風に揺られる笹の葉の音や川のせせらぎの音に耳を澄ませれば、日々の喧騒から解き放たれ穏やかなひとときを過ごせます。また、日没後にはライトアップされた竹林の幻想的な雰囲気を楽しむこともできます。
【問い合わせ先】伊豆市観光協会修善寺支部 TEL:0558-72-2501

堂ヶ島のトンボロ(西伊豆)
西伊豆堂ヶ島の沖あい200mには4つの島が浮かんでおり、見る角度によって島が3つに見えたり4つに見えたりすることから三四郎島と呼ばれています。
干潮時にはトンボロと言われる現象が起こり、海岸から三四郎島へ歩くことができる道が海の中に出現します。この時だけ見られる海抜0mからの景色に海の神秘を感じることができます。
※10~2月の日中はほとんどトンボロを見ることができません。
【問い合わせ先】西伊豆町観光協会 TEL:0558-52-1268
富士エリア

富士山須走口五合目 小富士(小山町)
標高1,979メートルの小富士は、富士山須走口5合目に位置する側火山で、4つの富士登山口のうちの1つである須走口から楽しめるハイキングコースとなっており、道中はクルマユリやタケシマランなどの希少な植物を鑑賞できます。原生林を抜けた先には開けた場所「小富士」が広がります。晴れていれば山中湖から駿河湾を見渡すことができ、振り返ると富士山頂上が眼前に迫ってくる、雄大な景観が見られる絶景のビューポイントです。
関連記事:富士山五合目の楽しみ方 須走口編
【問い合わせ先】小山町観光協会 TEL:0550-76-5000
中部エリア

足久保の棚茶畑(静岡市)
「日本のマチュピチュ」とも称される、白い石垣と茶の緑のコントラストが美しい棚田状の茶畑です。鎌倉時代の高僧・聖一国師が宋から持ち帰った茶の種をこの地に撒いたことから「静岡茶発祥の地」として栄えました。徳川将軍家の御用茶として愛された高級茶の誇りと、急傾斜地を利用した伝統的な栽培方法とともに、後世に残したい風景です。
【問い合わせ先】するが企画観光局 TEL:054-251-5880
西部エリア

遠州三山 風鈴まつり(袋井市)
透き通った音色が魅力的な夏の風物詩、風鈴。千年余りの歴史を誇る古刹として遠州三山に数えられる「法多山・可睡齋・油山寺」の3つの寺院の境内にて、8月31日まで風鈴まつりを開催しています。色とりどりの風鈴がお寺の境内に心地よい音色を響きわたらせ、参拝客を涼ませてくれます。南部風鈴や江戸風鈴等、それぞれの寺院ごとに趣の異なる風鈴が飾られており、音色の違いを感じるのも楽しみ方の一つです。
【問い合わせ先】袋井市観光協会 TEL:0538-43-1006
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秋葉山本宮 秋葉山神社上社(浜松市)
浜松の山奥に佇む秋葉山神社上社の境内には、黄金に輝く「幸福の鳥居」があり、開運祈願のパワースポットとしても人気があります。雲海に浮かぶ上社からは遥か遠州灘を見渡すことができ、鳥居越しの絶景はまさに圧巻。年中行事「夏越しの大祓(なごしのおおはらえ)」の際は鳥居に茅の輪が設置され、夏の風物詩となっています。
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【問い合わせ先】秋葉山本宮秋葉神社 TEL:053-985-0111,0005