掛川城
日本初の本格木造天守閣

日本100名城に認定 掛川城

JR掛川駅北口に降り立ち、北へまっすぐ。通りに面したお店の白壁やなまこ壁に城下町の風情を感じながら歩いていくと5分ほどで掛川城に到着します。掛川城は、「東海の名城」と呼ばれた美しさそのままに、日本初の本格木造天守閣として1994(平成6)年4月に復元されました。天守閣に登る前に、その歴史をご紹介します。

掛川城
日本初の本格木造天守閣

歴史を知ろう!
戦国時代(1489(明応6)年から1501(文亀元)年の間)、駿河の守護大名であった今川氏がこの地域に勢力を拡大し、遠江支配の拠点として掛川城の築城を命じたといわれています。今川氏の命を受けた家臣の朝比奈氏は、1513(永正9)年頃にお城を築城しました。

ところが、その後、1560(永禄3)年には、桶狭間の戦いで今川義元が織田信長に討たれてしまいます。その時義元の子氏真は武田氏に追われて掛川城に立てこもったと言われていますが、その混乱に乗じて徳川家康が掛川城を攻め領有に成功しました。

時が、織田信長から豊臣秀吉の時代に移ると、天下統一を成し遂げた豊臣秀吉は家康を関東に移し、家康の旧領地に秀吉配下の大名を配置しました。
掛川城には山之内一豊が入り、城の拡張や城下の整備を行い、1592(文禄元)年から5年の歳月をかけて初めて天守閣が作られたのです。

NHK大河ドラマ「功名が辻」でも有名に
掛川城は2006年のNHK大河ドラマ「功名が辻」で描かれた山之内一豊が10年間城主として在城しました。天守閣には一豊の出陣に千代がありあわせの布で作ったと伝えられる山之内家紋“丸三つ葉柏紋”の旗が展示されています。

また、掛川城のふもとにある土産処「こだわりっぱ」の敷地には一豊と一豊を支えた妻の千代の顔ハメパネルもあります。旅の思い出に記念撮影はいかがですか。

掛川城と御殿の見どころ

1.霧吹きの井戸
本丸跡の広場から石段を上がって天守閣へ向かいます。天守丸にある井戸は「霧吹きの井戸」と呼ばれ、今川氏真の立てこもる掛川城に徳川家康が攻めてきたとき、井戸から霧を吹いて城を守ったとの伝説があるそうです。井戸の深さは45m。城の井戸では3番目に深く、水面が見えるのはココだけとなっています。

霧吹きの井戸
天守閣の入り口にある霧吹きの井戸

2.天守閣からの眺望
日本初の木造復元城で天守の中は青森ヒバが使われています。外観3層、内部4層からなり、階段は58度の急な傾斜ですので登る時には足元にご注意ください。
こちらも当時の造りを再現したもので、7.8坪のコンパクトな最上階は展望台になっています。お天気がよければ東方向を望むと100kmほど先の富士山が見られるそうです。また、城下の逆川沿いには2月中旬から河津桜、その後、掛川桜、ソメイヨシノが順に咲き、6月にはユリも見ごろとなります。

眺望
天守閣最上階から東方向に富士山が見えるかも?!

3.御城印は御殿でもらえます
お城ファンには日本100名城めぐりがポピュラーですが、最近は御城印も人気。御城印は御殿でもらうことができます(300円)。ちなみに100名城スタンプもこちらです。朱印の中の一番大きな印は、掛川城がある城山「龍頭山」の龍頭の文字。右の印は、太田桔梗。左の印は、山之内一豊の三つ葉柏となっています。

御城印
御城印は御殿で買うことができます

御殿は、江戸時代後期の建物で、現存する城郭御殿としては、京都二条城など全国に4つしかない貴重な建造物となっています。安政の大地震の後、再建されており、1980(昭和55)年に国の重要文化財に指定されました。
御殿には武具などのほか、杉良太郎さんが寄贈した甲冑も展示されています。また、御殿入り口の石垣は、銀杏のかたちをしており当時の職人が技術を競ってつくったものといわれておりますので、ぜひ探して見てください。
9:00~17:00 年中無休 入場料(天守閣・御殿)410円

御殿
御殿から城を眺めれば気分は殿様!

二の丸茶屋でお茶を一服

天守閣と御殿を見学したらちょっと一服しませんか。掛川城公園の中にある二の丸茶室は伝統的な数寄屋造りの建物で、景観と調和した趣のある茶室を備えています。こちらでは7流派が交代で接客し、抹茶や掛川茶の煎茶がいただけます。2月中旬に訪れたときは、広間で日本庭園を眺めながら、節分の豆が入った掛川産のほうじ茶と地元でつくられたお菓子をいただくことができました。作法を知らなくても全く問題ありません。日常を離れた空間で清々しい気分になれるはずです。
9:30~17:00 年中無休 お茶(菓子付き)510円

お茶
これぞ非日常のひととき
二の丸
二の丸茶屋は庭園が見どころ

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掛川城/ハローナビしずおか

美味しい珈琲は竹の丸カフェで
掛川城公園を出て裏側にある竹の丸は、山之内一豊が城を拡張したときに造成した重臣の屋敷だそうです。1903(明治36)年、代々掛川城下の中町で葛布問屋を営んでいた松本家が竹の丸に本宅を建てましたが、松本家が東京へ転居するにあたり、邸宅は当時の掛川町に寄贈。戦後は市職員の厚生施設として活用されてきましたが、2007(平成19)年には市の文化財指定を受け修復工事を行い、一般に公開されています。
建具や欄間などの材や意匠が素晴らしく、近代和風建築の美しさ、技術の高さは必見です。おすすめは、離れの2階にある貴賓室。欄間のステンドグラスがステキで、ベランダからは掛川城が眺められます。現在は竹の丸カフェとして、掛川グランドホテルのロールケーキと自慢のコーヒーが味わえます。散策の途中にふらりと立ち寄りたいスポットです。
9:00~17:00 年中無休 スイーツセット(700円・入館料込み)

竹の丸
お屋敷でいただくコーヒは格別の味
竹の丸外観
大正9年頃に2階建てに改装された

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グルメ、お土産、情報収集は「こだわりっぱ」で
掛川城近くにある観光物産センター「こだわりっぱ」は、掛川産のお茶や名産品がずらり。2階イタリアンレストラン「ペーザロ」では、掛川産抹茶とバジルを使った掛川茶ノベーゼなどこだわりの料理が食べられます。
こだわりっぱ 10:00~18:00 不定休
ペーザロ 11:30~21:00 火曜定休

ペローザ
「掛川茶ノベーゼ」はバケット・サラダ付き1200円
こだわりっぱ
掛川の特産品がずらり

こだわりっぱの情報はこちら

掛川城とその周辺をのんびり散策し、近世の城下町に思いを馳せてはいかがでしょうか。