龍潭寺庭園

奥浜名湖の北に位置する井伊谷。この地にある龍潭寺は、奈良時代、行基菩薩によって開創されたと伝わる遠州の古刹です。
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」ゆかりの地である、井伊谷とその周辺を、直虎のたどった歴史になぞらえて巡ってみたいと思います。

井伊家歴代の菩提寺・龍潭寺

 

井伊氏とは、平安時代に井伊氏元祖である井伊共保が生まれてから戦国時代までの600年にわたり当地方を治めた名門家。龍潭寺は、室町時代、20代井伊直平(直虎の曽祖父)に帰依された黙宗瑞淵禅師を開山として迎え、22代直盛(直虎の父)の戒名をとり龍潭寺と寺号を変えました。こうして、井伊氏元祖より40代の祖霊を祀る菩提寺としてその歴史を今日に伝えています。

では、境内に入ってみましょう。龍潭寺は約1万坪の境内に、江戸時代に建立された県指定文化財の本堂、開山堂、霊屋などの貴重な建物が建ち並んでいます。なかでも小堀遠州作の「龍潭寺庭園」は四季折々の景色が楽しめ、多くの来観者が訪れています。NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」で注目された直虎が出家した寺としても有名で、龍潭寺二世南渓和尚(なんけいおしょう)が「女であるが、井伊家を継ぐ家に生まれたので、後継ぎの名と僧侶の名をかねて、次郎法師という」といった意味の記述が、井伊家伝記に残されています。

直虎と虎松
次郎法師(直虎)と幼い虎松の像が展示されています

歴史ある本堂や庭園をまわった後は境内も散策しましょう。井伊家の墓所に直虎のお墓があり、結ばれることのなかった許嫁・直親(なおちか)と並んで建てられています。また虎松(23代直政)の成長を願って母が植えたと伝わるご神木(なぎの木)や、城を出た直虎が身を寄せた松岳院跡も見ることができます。
拝観時間/9:00~16:30 拝観料500円

ご神木
樹齢400年余のご神木。仁王門の手前にあります
井伊家墓
境内にある井伊家の墓所。散策道から隣接する井伊谷宮へ出られます
御朱印
御朱印もいただけます。300円

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龍潭寺/ハローナビしずおか

女城主・直虎ってどんな人?

駿河の大名・今川義元の家臣で井伊領(現在の浜松市北区引佐・細江・都田)を治めていた井伊直盛の娘として生まれた直虎。その後出家しますが、一族が次々戦死し、井伊家を継ぐ男子が直親の遺児である虎松ただ一人となったため、井伊谷城の城主となり虎松の後見人になります。その後、井伊領を守るため奮闘。また虎松を徳川家康に引き合わせ、後に直政として「徳川四天王」と呼ばれるまでに活躍する姿を亡くなるまで見守りました。

直虎のふるさと巡り
龍潭寺から歩いて3分ほどのところに、井伊氏元祖・共保が生まれたとされる井戸があります。地名にちなみ姓を「井伊」とし、生まれた井戸より旗印を「井桁」に。井戸の傍らに咲いていた「橘の花」を家紋にしました。田んぼに囲まれ見晴らしがよく、正面に井伊谷城跡の山を望みます。

井伊家発祥の井戸

続いて向かうのは「天白磐座(いわくら)遺跡」。渭伊神社本殿の後方にある標高40mの薬師山山頂に巨石が点在しています。古墳時代から鎌倉時代までの巨岩祭祀遺跡で、直虎も幼い頃、直親と一緒に遊んだ場所と伝わり、実際に大河ドラマのロケ地にもなりました。今も古代の神秘的な雰囲気が漂い、最近ではパワースポットとしても注目されています。

大木に囲まれた静かな神社の裏山にパワースポットが!

では、いよいよ井伊谷城跡へまいりましょう。引佐多目的研修センターの後方に入口があります。標高115mですが、急勾配のためやや息が切れるのでご注意を。15分ほどで山頂に到着。土塁がめぐり、大手門跡が残ります。現在は城山公園として整備され、展望台からは井伊谷の景色が一望できます。
その他、大河ドラマで人気が出た小野但馬守(おのたじまのかみ)の供養塔、井伊直親の墓もファンの巡礼地になっています。

井伊谷城跡。頂上から井伊谷の風景が楽しめます

直親の墓は龍潭寺から車で10分ほど南へ。都田川沿いに建っています。

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浜松市地域遺産センター 9:00~17:00 月曜休館
大河ドラマ期間中、戦国の井伊谷をテーマにした特別展示を開催。ドラマ終了後も引き続き展示の見学ができます。直親ゆかりの笛(レプリカ)や城跡の推定復元ジオラマなどを紹介。

浜松市地域遺産センター

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田空直虎ショップ

田代直虎ショップは、気賀関所の隣にある土産物店。地場産の野菜や果物、特産品を販売しています。大河ドラマの放送に合わせオープンし、現在もさまざまな直虎グッズが販売されています。かわいい直虎ちゃん人形、直虎ワイン、直虎カレーなどなど。コーヒー休憩もできますよ。(営業 8:30~16:30)

公式キャラクター、出世法師「直虎ちゃん」のグッズがいろいろ

名物みそまんとうなぎ
古くから街道として人々が往来した奥浜名湖では、旅人の疲れをいやす一服茶屋や、禅寺のお茶請けとして黒糖饅頭が伝統的に作られてきました。この饅頭はその色から「みそまん」と呼ばれ今でも多くの製菓店で製造を続けています。
この地域(引佐町・細江町・三ヶ日町)の製菓店10軒の自慢の味がセットになった「奥浜名湖みそまん物語」も大好評です。市内のイベントなどに登場するので、詳しくは奥浜名湖観光協会のホームページをご覧ください。
https://www.oku-hamanako.net/

引佐町にある「御菓子司 すぎや」に立ち寄ると、小判型の「郷土史菓 いいさま」を見つけました。昔からの名物だそうで、ふわふわのカステラ生地に小豆こしあんが包まれ、あっさりとした口当たりのいいお饅頭でした。もちろん、みそまんもいただきましたよ。直虎にちなんだ菓子は他の製菓店にもあるので、楽しみながら探してみてはいかがでしょう。

御菓子司 すぎや「いいさま」80円

そして、浜名湖といえば外せないのがうなぎです。奥浜名湖にも多くのうなぎ屋さんがありますが、細江町気賀の都田川川岸にある「うなぎ白焼山口」に寄ってみました。メニューはお手頃な「うなぎの錦糸ちらし丼」1000円から、豪華なうな重と白焼きセットまで多彩。桜の時期は都田川桜堤で姫様道中が開催され、店内の席からも美しい桜を見ることができます。
営業時間 11:00~15:00(売り切れ次第終了) 火曜定休

うなぎの錦糸ちらし丼1000円

龍潭寺にお参りしつつ、この地域を散策すると脈々と続く歴史と文化を感じることができますよ。魅力ある奥浜名湖地域へぜひお越しください。