温暖な気候で知られる静岡県。そんな静岡県にも寒い冬は巡り、降雪はほとんど見られないものの、きれいに雪化粧した富士山や、甘い香りを漂わせる一面の白い水仙の花、空中に舞う白いユリの花のように美しいゆりかもめの群れなど、冬ならでは風光明媚な景色を見せてくれます。そこで静岡県ならではの知る人ぞ知る美しい冬の絶景スポットをご紹介します。
伊豆エリア
爪木崎(下田市)
南伊豆に位置する下田市の爪木崎は、野水仙の群生地が広がっており12月中旬から3月までの長い期間次々と水仙の花が開花します。
白く可憐な水仙が一面に咲き誇る様子は清々しく、最盛期の1月には300万本もの水仙が辺り一帯に甘い香りを漂わせます。
例年12月20日から1月31日までは「水仙まつり」が開催されています。
【問い合わせ先】下田市観光協会 TEL:0558-22-1531
黄金崎(西伊豆町)
西伊豆に位置する黄金崎は、夕陽に染まる奇岩が黄金色に輝くことからその名がつけられた、自然美あふれるスポットです。中でも注目は、馬の頭のように見えるユニークな形状の「馬ロック」。夕陽の光を浴びて輝くその姿は、ここだけの絶景です。
冬の澄んだ空気の中では、夕陽の角度と絶妙に重なり、馬ロックがさらに際立って見える瞬間を楽しむことができます。馬ロックは黄金崎公園から眺めるのがおすすめ。遠くに富士山を望むこともでき、壮大な景観が訪れる人々を魅了します。
【問い合わせ先】西伊豆町観光協会 TEL:0558-52-1268
西部エリア
龍尾神社(掛川市)
東海道の東西交通の要衝として栄えた旧遠江国、掛川市にある龍尾神社は、駿河の守護大名今川氏が遠江進出のために築城した掛川城の攻守の要とされた由緒あるお寺です。神社に隣接する花庭園いっぱいに、2月中旬から3月上旬にかけて、約300本の桃色、白色のしだれ梅が咲き誇ります。
【問い合わせ先】龍尾神社 TEL:0537-23-0228
弁天島海浜公園(浜松市)
浜名湖のいかり瀬には高さ18mの赤鳥居が建てられています。新幹線からも眺めることができるこの赤鳥居は、ここが浜名湖の河口付近であることを多くの人に知らせる弁天島のシンボルでもあります。
青い浜名湖面に佇む鮮やかな赤鳥居の景色は1年中美しいのですが、冬至(毎年、おおよそ12月22日頃)の前後一ヶ月には、鳥居のむこうに真っ赤な夕日が沈む絶景が見られます。(鑑賞のベストスポットは、弁天島海浜公園東側の遠江八景「弁天夕照」の案内看板あたりです。)
【問い合わせ】舞阪町観光協会 TEL:053-592-0757
天竜浜名湖鉄道 浜名湖佐久米駅(浜松市)
レトロな駅舎や田園風景に沿って運行することから、「原風景に逢える列車」として愛される天竜浜名湖鉄道の駅の一つ、浜名湖佐久米駅には、冬になると渡り鳥であるユリカモメが飛来し、“ゆりかもめ舞う駅”として賑わいます。列車の周りを舞い飛ぶ、白く美しいユリカモメの大群の眺めは壮麗です。
【問い合わせ先】天竜浜名湖鉄道営業課 TEL:053-925-2276