自然に恵まれた温暖な静岡県には、早春の梅や椿、河津桜をはじめとする早咲き桜、菜の花、そしてソメイヨシノとたくさんの春の花おすすめスポットがあります。今回はその中でも人ぞ知る本当は教えたくない、とっておきの春の絶景スポットをご紹介します!
富士山、お茶、ローカル鉄道など静岡県ならではの春の風景は、ほっと心を和ませる日本の原風景そのもの。そんな穴場スポットでのんびりゆっくり…春を感じてみませんか。
伊豆エリア

早春のわさび田 (伊豆市)
水がきれいで一年を通して冷涼な場所でしか育たないわさび。この条件を満たす筏場(いかだば)では、清流のせせらぎの中、視界一面に棚田上のわさび田が広がっています。いつ訪れてもきれいな空気と清々しい緑のわさびが迎えてくれますが、白いわさびの花が咲く早春(1~2月)や新しいわさびの葉が生い茂る春(3~4月)が特におすすめです。
【例年の見頃】花:1~2月、葉:3~4月頃
【問い合わせ】伊豆市観光協会中伊豆支部 TEL:0558-83-2636

山中城跡公園(三島市)
戦国時代末期に北条氏に築かれた山中城は、西方防衛を担う重要な拠点でしたが、豊臣秀吉の小田原征伐で激しい攻撃を受けわずか半日で陥落。北条氏の滅亡とともに廃城となりました。障子彫や畝堀が残る城跡は、現在、公園として整備されており、春には富士山を背景につつじの花が咲き誇り、ワッフルのような障子掘を華やかに彩ります。
【問い合わせ】山中城跡案内所 TEL:055-985-2970
富士エリア

富士山と蓮華と東海道新幹線(富士市)
富士市富士岡地区は、富士山を背景に田んぼが広がるのどかな田園地帯。ここはその景色の中を走り抜ける新幹線の姿を撮影できる人気の写真撮影スポットでもあります。田んぼに緑広がる初夏や稲穂が黄金色に映える秋など、どの季節も郷愁を誘う日本の原風景を楽しめますが、れんげが咲き誇り一面が柔らかな紫色に染まる4月頃の景色が春の風物詩となっています。
【例年の見頃】4月頃
【問い合わせ】富士市観光課 TEL:0545-55-2777
中部エリア

新緑の大茶園(牧之原市・島田市)
総面積5,000ヘクタールの見渡す限り緑のじゅうたんが広がる牧之原大茶園。この地のお茶の栽培は駿府に居を移した徳川慶喜に同行してきた武士たちを中心に広まりました。春には新芽が一斉に芽吹き、青空の下に柔らかな若緑広がる日本の原風景は私たちの心を和ませてくれます。
【例年の見頃】4月~5月上旬
【問い合わせ】島田市観光協会 TEL:0547-46-2844
まきのはら産業・地域活性化センター TEL:0548-22-5600
西部エリア

天竜浜名湖鉄道沿線の桜並木(掛川市)
天竜浜名湖鉄道(通称:天浜線)は静岡県の西部を走る単線の鉄道。コトコトとのどかな日本の原風景の中を走る天浜線の春のイチオシは、桜木駅から原谷(はらのや)駅の区間です。桜木駅の周辺や、いこいの広場駅から原谷駅あたりまでの直線の桜並木と、3.9kmの区間で車窓の中から咲き誇る桜を楽しむことができます。自転車で颯爽と桜並木を駆け抜けるのもおすすめです。
【例年の見頃】3月下旬~4月上旬
【問い合わせ】天竜浜名湖鉄道 TEL:053-925-6125

行興寺 熊野の長藤(磐田市)
熊野の長藤のいわれは、平安時代末期にこの地域(遠江)の国司だった平宗盛の寵愛を受けた熊野御前に由来します。熊野御前が生前愛したと伝えられる行興寺の長藤は樹齢800年を超える巨木で、国指定天然記念物に指定されています。隣接する豊田熊野記念公園の藤棚と合わせるとその面積はなんと1600㎡。某人気アニメでも鬼が嫌うと近頃話題の藤の花。藤の花の香りと紫色のグラデーションが広がる幻想的な空間が日頃の疲れを癒してくれます。
【例年の見頃】4月下旬~5月上旬
【問い合わせ】磐田市観光協会 TEL:0538-33-1222