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ホームスポット江戸時代の旅を感じながら現代の東海道名物を味わう【駿州堂】

江戸時代の旅を感じながら現代の東海道名物を味わう【駿州堂】

江戸時代、庶民も旅を楽しんだ東海道には、さまざまな名物がありました。今なお、かつての東海道や宿場町の趣が残る、静岡県静岡市から藤枝市にまたがる「駿州二峠八宿」には、老舗が伝える味や現代の旅人に手に取ってほしいおみやげがあります。日本遺産「日本初『旅ブーム』を起こした弥次さん喜多さん、駿州の旅」のストーリーをより楽しむためのブランド「駿州堂」(すんしゅうどう)は、「江戸時代の旅を感じられる商品」をコンセプトに、静岡市・藤枝市の事業者が集まり開発されたものです。ここでは、その一部をご紹介します。

蒲原宿【いわし削りと花かつおセット】/西尾商店

「いわし削りと花かつおセット」540円

江戸を発った旅人が最初に訪れる駿州の宿場町、蒲原宿。海に面したこの地は、海産物加工業が盛んです。蒲原地区では、静岡県内でも珍しい、いわし削りの産地です。創業からまもなく120年を迎える西尾商店の創業者が、大正7年(1918年)年に一台のいわし削りの機械を導入し製造を始め、今では蒲原の名物になりました。いわし削りの元祖である西尾商店は、厳選したいわし節を毎日削り、伝統の味を守っています。その品質の高さは、削り節最高位・天皇杯を受賞したという経歴が物語っています。また、手火山式焙乾製法で作られる花かつおは、江戸時代から続く日本の職人技の結晶です。

店頭では2つをセットにして販売しています
うるめいわしとかたくちいわしをブレンドするいわし削り

ふんわりと削られたいわし削りは、やさしい口当たりで軽やかな食感、旨みもたっぷり。温かいご飯にのせてお醤油をかけたり、卵かけご飯に振りかけたりして食べると、シンプルにいわしの味を楽しめます。かつお節と同じように使って、味の違いを楽しむのもおすすめです。

工場では昭和初期の機械が現役で活躍しています
工場に隣接して直売所があります
【西尾商店】
住所:〒421-3203 静岡県静岡市清水区蒲原4-15-37
電話:054-388-2341
営業時間:9:00〜18:00
定休:土・日曜、祝日
駐車場:あり

由比宿【正雪 特別本醸造】/神沢川酒造場

「正雪 特別本醸造」638円

由比宿は、幕府転覆を企てた江戸時代の兵学家、由比正雪の出身地とも言われています(諸説あります)。 浪人の救済のために幕府に立ち向かって世の中を変えようとした気骨のある正雪。由比宿にある神沢川酒造場では、この正雪の名を冠した銘酒を醸しています。酒づくりに適した水を求めて、由比の神沢川のほとりに酒蔵がつくられたのは、大正元年。米と水の品質にこだわり、食事をよりおいしくする日本酒を造り続けています。

売店には戦後すぐの頃に使われていた陶器の樽もディスプレイされています
「神沢川酒造場」の煙突と白壁は、由比宿入口のランドマークです

「駿州堂」ブランドの正雪特別本醸造は、精米歩合を高めたすっきりとした味と、純米酒に近い香味が特徴。冷酒でも熱燗でも、好みの温度で楽しめます。香りの強い食材にも負けない風味があるので、香ばしさが際立つ由比の名産、桜えび料理との相性が抜群です。

和釜に湯を沸かす、昔ながらの直火炊きで米を蒸しています
今でも、米の収穫に合わせたサイクルを守って酒づくりをしています

※一般の蔵見学は受け付けていません。

【神沢川酒造場】
住所:〒421-3103 静岡県静岡市清水区由比181
電話:054-375-2033
営業時間:8:30〜17:00(冬期は〜17:30)
定休:日曜、祝日
駐車場:あり

江尻宿【かっぱせんべい、河童の屁】/甘静舎

「かっぱせんべい」2枚セット360円、「河童の屁」150円

創業は天明元(1781)年。宇治茶を広めに京都から来た女性が、江尻宿を流れる巴川に架かる稚児橋の袂で、お茶と一緒に菓子を提供したのが始まりと、店には伝わっています。稚児橋に残る河童伝説にちなんで、店内には河童をかたどったお菓子が並びます。9代目となる女性菓子職人がつくる、伝統の味に遊び心を加えた繊細でかわいらしい練り切りも人気です。

店内では時代を感じさせるタンスや、さまざまな河童のモチーフが目を引きます
ほんのり甘みのあるお麩の煎餅に、甘静舎オリジナルのイラストをプリントした「かっぱせんべい」
メレンゲでつくる「河童の屁」は、口に含むとすっと溶け、和三盆の優しい甘みが広がります
店のすぐそばの巴川にかかる稚児橋には、河童がいますよ

河童をモチーフにしたお菓子は、河童の顔をかたどった「かっぱまんじゅう」「河童どらやき」などもあります。店内ではソフトクリームなど、ちょっとした甘味も販売しているので、散策途中のひと休みもできます。

【甘静舎】
住所:〒424-0818 静岡県静岡市清水区江尻町4-26
電話:054-366-5235
営業時間:10:00〜18:00
定休:水曜
駐車場:あり

府中宿【二葉葵のこみち】/三坂屋本店

「二葉葵のこみち」プレーン160円、抹茶、いちごは170円

昭和初期からこの地で菓子屋を営んでいる三坂屋。どこか懐かしさを感じる店内には、驚くほどたくさんのお菓子を並べています。その数はざっと数えても50種類ほど。伝統的な和菓子やなじみのある洋菓子のほか、和と洋が融合したオリジナルお菓子まで、さまざまな味が楽しめます。同店の「駿州堂」ブランドは「二葉葵のこみち」。二葉葵の葉は、徳川家の家紋「三つ葉葵」をモチーフにした、府中宿の新たな名物です。

「二葉葵のこみち」は、セットのほか、バラでも購入できます
たくさんのお菓子が並ぶ店内。注文を受けてからクリームを詰めるシュークリームも人気です

「二葉葵のこみち」は、駿府城跡に実在する石畳の「双葉葵の小径」をイメージしてつくられたお菓子です。バタークッキーに挟んであるのは、ナッツ入りの自家製キャラメルクリーム。ぎっしり詰まったナッツが、石畳のように見えます。ザクザクとした食感で、ナッツとキャラメルの香ばしさは、お茶やコーヒーとよく合います。プレーンのほか、静岡特産の抹茶といちごの3種類の味が揃います。三坂屋本店のほか、JR静岡駅隣接の駿府楽市でも購入できます。

JR静岡駅からまっすぐ延びる、通称安倍街道沿いにある店舗
【三坂屋本店】
住所:〒420-0001 静岡県静岡市葵区井宮町138
電話:054-271-2411
営業時間:9:00〜18:00(火曜のみ17:00) 
定休:無休
駐車場:あり

藤枝宿【しいたけのおむすび】/とんがりぼう

「しいたけのおむすび」230円

旧東海道の藤枝宿にもほど近い、蓮華寺池のほとりにあるとんがりぼう。緑青色にペイントされたとんがり屋根の塔がある建物は、1901年頃に設立された、旧藤枝製茶貿易商館で、藤枝市を代表する近代建築の遺産です。この地に移転し、2022年にカフェやショップ、レンタルスペースがある「とんがりぼう」としてオープンしました。

市民の憩いの場。蓮花寺池のほとりに建つとんがりぼう
オープンと同時にたくさんのおむすびが並びます。イートインのランチプレートは11時からの提供です

カフェでは藤枝茶のドリンクや、地元食材やオーガニック食材を使ったおむすびランチセットを提供。おむすびは単品でテイクアウトもできます。「駿州堂」ブランドのおむすびの具材は、しいたけ。干ししいたけを甘辛く煮て、手火山造りのおかかと糸唐辛子をトッピングしてあります。江戸時代、藤枝宿の問屋場には、山で採れたしいたけも集められ、各地に運ばれていました。今でも中山間地域ではしいたけ栽培が盛んです。

カフェには見晴らしのいいカウンター席もあり、蓮華寺池を眺めながらくつろぐことができます
ショップには藤枝茶のほか、地元でつくられる食品、お菓子、雑貨などが並んでいます
【とんがりぼう】
住所/〒426-0014 静岡県藤枝市若王子701-1
電話/080-3642-3955
営業時間/10:00〜17:00(ランチ11:30〜14:00) 11〜2月は16:30まで
定休/火曜
駐車場/蓮華寺池公園の駐車場を利用

まとめ

旅の原点に出会えるまち東海道駿州の旅ホームページ

日本遺産「日本初『旅ブーム』を起こした弥次さん喜多さん、駿州の旅」のストーリーをより楽しめる「駿州堂」。ほかにも多くのおみやげや食のメニューをラインアップしています。東海道の「駿州二峠八宿」を訪れる時には、ぜひ、「江戸時代の旅を感じられる」現代の街道名物、逸品を味わってくださいね。

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