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ホームスポット駅周辺伊豆七島の絶景を眺めて、激動の幕末に思いを馳せる冬の下田まち歩き。爪木崎の水仙や金目鯛の煮付けも!

伊豆七島の絶景を眺めて、激動の幕末に思いを馳せる冬の下田まち歩き。爪木崎の水仙や金目鯛の煮付けも!

幕末、江戸幕府とアメリカとの交渉の舞台となった下田。1854年に横浜で締結された日米和親条約により、鎖国開始以来日本で初めて外国人が町の中を自由に歩き回ることが許された場所となったことから、開国のまちと呼ばれています。伊豆急下田駅から徒歩圏内に、ペリーが歩いた小径や下田条約に調印した了仙寺など、当時の面影をそのまま残すスポットが点在。また、伊豆七島を見渡す絶景や、海の恵みのグルメも楽しめます。初訪問でもリピートでも楽しめる、下田のまち歩きへ出かけませんか。

ここははずせない!開国の舞台・了仙寺で幕末に思いを馳せる

黒船、ペリー、開国。激動の幕末を今に伝える了仙寺

ペリーを迎え入れた了仙寺の境内

まずは、伊豆急下田駅から徒歩15分ほどのところにある下田の歴史スポット了仙寺へ。江戸時代初期の寛永12(1635)年、当時の下田奉行によって創建た了仙寺は、幕末の1854年の日米和親条約により下田が開港すると、ペリー一行の応接所兼幕府の交渉の場となりました。ここ了仙寺で開国に伴う細かい点が協議され、下田条約(日米和親条約付録下田条約)が締結されたのです。

本堂に掲げられている「ペリー提督黒船陸戦隊調練の図」。交渉の際に境内で日本初の洋楽コンサートが開かれ、まちの人びとも境内で自由に聴くことが許されました
現存する本堂はおよそ200年前に建てられたもの ※本堂内は立ち入り禁止、撮影禁止です。許可を得て撮影しています
了仙寺は国指定史跡。参道には「日米條約締結之地」と刻まれた石碑が残されています
かわいい招き猫のおみくじ
【了仙寺】
住所:〒415-0023 静岡県下田市七軒町3-12-12
電話:0558-22-0657
営業時間:8:30~17:00
定休:なし
料金:境内無料
駐車場:30台
ホームページ:https://ryosenji.net/

幕末にタイムスリップできる「MoBS 黒船ミュージアム」

国内最大級の黒船関連資料を所蔵する「MoBS 黒船ミュージアム」

境内にあるMoBS(もっぶす)黒船ミュージアムには、了仙寺が所蔵する幕末や開国当時の原本資料を約3000点収蔵、展示しています。黒船や当時の外交に関わる資料の他、アメリカ人と交流する下田の人びとの様子も、展示品やシアターで上映される映像から伺うことができます。

大きなペリーの顔が出迎えるエントランス。フォトスポットになっています
当時の貴重な書状や絵画などの原本を見ることができます ※展示室は撮影禁止です。許可を得て撮影しています
江戸時代中期に日本にもたらされた外国製の望遠鏡なども展示されています ※展示室は撮影禁止です。許可を得て撮影しています
オリジナルグッズの他、多彩なおみやげが並ぶミュージアムショップ
【MoBS黒船ミュージアム】
住所:415-0023 静岡県下田市七軒町3-12-12 了仙寺内
電話:0558-22-2805
営業時間:8:30~17:00 ※最終入館16:40
定休:毎週水曜日(祝日は営業)
料金:大人500円、小中学生250円、シニア400円
駐車場:30台(了仙寺と共用)
ホームページ:http://www.mobskurofune.com/

境内散策のお供にもぴったり!今、注目のカフェ「NEED U」

カフェラテとスイーツでちょっとブレイク

おいしくて体に優しいスイーツやジェラート、味を追求して厳選したスペシャリティコーヒーを本格エスプレッソで提供しているNEED U(ニードユー)。下田市内に3店舗あり、了仙寺の境内にある了仙寺店では黒胡麻を使った限定のラテ「黒船ラテ」を販売。ノンカフェインドリンクで、コーヒーが苦手な人も楽しめます。ワッフルやバナナブレッドなど、食べ歩きにもぴったりなスイーツも人気です。

「黒船ラテ」650円。黒胡麻、きび砂糖、丹那牛乳を使用したノンカフェインドリンク。牛乳はオーツミルクに変更することもできます
「バナナブレッド」450円。バナナの風味が豊かで、おみやげにもおすすめ。了仙寺店では、ワッフルメーカーで温めてから提供しています ※希望者のみ
白を基調とした店内。購入したワッフルやドリンクと一緒に休憩できます
ところてんや塩、椿油など、下田ならではの素材を使ったおみやげも販売しています
了仙寺の駐車場にあり、気軽に立ち寄れます
【NEED U了仙寺店】
住所:415-0023 静岡県下田市七軒町3-12-12 了仙寺駐車場内
電話:050-3718-2625
営業時間:10:00~16:00
定休:不定休
駐車場:了仙寺駐車場を利用してください
ホームページ:https://needu.co.jp/

ペリーも歩いた小径「ペリーロード」を散策

ノスタルジックな小径は下田を代表するスポット

了仙寺の参道から平滑川沿いに400m続く石畳の道は、下田港に入港したペリーが、幕府との交渉のためこの道を通って了仙寺に通ったことから、ペリーロードと呼ばれています。小径沿いには、江戸末期から明治、大正時代に建てられた伊豆石やなまこ壁の建物が残り、ガス灯や柳並木が風情を添えています。

かつて賑わった花街の面影が残る、ペリーロード沿いの建物
夕暮れになるとガス灯が灯り、昼間とは違った表情が楽しめます

平滑川が下田湾に注ぐ河口付近は、ペリーが上陸した場所。「ペリー艦隊来航記念碑」として、彫刻家の故村田徳治郎氏によって1966年に制作されたペリー胸像と、アメリカ海軍から寄贈された錨、日米交流150周年に、当時のアメリカ大統領ジョージ・ブッシュから送られたメッセージプレートや日米友好の灯が並んでいます。

黒船をデザインしたマンホールもいくつか発見!
下田湾を望むペリー上陸記念公園

下田ロープウェイに乗って、寝姿山から見おろす下田の絶景に感動

寝姿展望台から見る絶景は、伊豆三景のひとつ

下田ロープウェイ ~ロイヤルブルーのおしゃれなゴンドラ~

下田港を一望できる寝姿山は、女性が横たわったような形をしていることからこの名が付けらました。麓からは下田ロープウェイに乗って約3分。山頂駅に着くと、下田港から沖合の太平洋まで、雄大な景色が目の前に広がります。

ゴンドラの床には伝統工芸の寄木細工があしらわれています
山頂駅からは下田港を一望。晴れた日には沖合に伊豆七島も見えます

山頂駅から山頂までは遊歩道が整備されています。途中には復元された黒船見張小屋、黒船展望台、ハーブ園などもあり、四季折々の花を楽しみながら散策できます。遊歩道の一番奥には、法隆寺の夢殿を3分の2サイズで再現した愛染堂があります。堂内に祀られるご本尊の愛染明王は、縁結びや子宝にご利益があると言われています。

山頂駅から約10分で、恋愛のパワースポット愛染堂に到着
【下田ロープウェイ】
住所:〒415-0035 静岡県下田市東本郷1-3-2
電話:0558-22-1211
営業時間:8:45~16:45(下り最終便) ※季節により変動あり
定休:不定休
料金:往復乗車券大人1,500円、小学生750円
駐車場:無料の専用駐車場あり
ホームページ:https://www.ropeway.co.jp/wp/

展望レストラン「THE ROYAL HOUSE SHIMODA」で優雅なひとときを

山頂駅には展望レストラン「THE ROYAL HOUSE SHIMODA」が併設されています。内装は、伊豆をはじめ北海道や四国を旅の舞台とするクルーズトレイン「THE ROYAL EXPRESS」をデザインした水戸岡鋭治氏によるデザインで、寄木や組子など日本の伝統工芸がふんだんに用いられた優雅な空間です。絶景を見晴らすテラス席もあり、ランチタイムやティータイムをゆったりと過ごすことができます。

「カツカレー“旬香亭スタイル”」1,500円。東京の目白や静岡に店を構える旬香亭が監修したスパイシーなカレー
横浜の歴史に根ざしたパティスリー“横浜モンテローザ”のケーキと、コーヒーハンター川島良彰氏が築いたミカフェート社のコーヒーでカフェタイムを
木の温もりと和の粋を感じる店内。絶景とともに旅の思い出に鮮明に残る優雅な空間
【THE ROYAL HOUSE SHIMODA】
営業時間:10:00〜16:00LO ※食事メニューは11:00〜14:00LO
定休:水曜日
ホームページ:https://www.the-royalexpress.jp/house/

豪快に一匹丸ごと!うま味たっぷりの金目鯛の煮付け

伊豆半島の特産金目鯛の煮付け

下田に来たら、やはり食べたいのが海鮮グルメ。伊豆半島の南に位置する下田は、金目鯛の水揚げも盛ん。贅沢に丸ごと一匹煮付けにした煮魚定食が人気の「なかがわ」では、500gクラスの金目鯛を使用しています。秘伝の煮汁は開業から50年間継ぎ足し。比較的あっさり目の煮汁が身のうまみを引き立てていて、リピーターが多いのも納得の味です。煮魚定食の他、地魚中心に旬の鮮魚が食べられる刺身定食やちらし丼も好評です。

「煮魚定食」2,200円。金目鯛の煮付け、ご飯、蟹の味噌汁、小鉢、お漬け物付き
身はふっくらと仕上がっていて、金目鯛自体のうま味がたっぷり
店内には気軽に利用できるテーブル席と、ゆったりくつろげるお座敷席があります
地元の人から観光客まで客層は幅広く、多くのリピーターが訪れます
【なかがわ】
住所:〒415-0021 静岡県下田市1-12-17
電話:0558-22-0310
営業時間:11:00~20:00LO
定休:不定休
駐車場:あり
ホームページ:https://shimoda100.com/restaurant/nakagawa/

冬の下田といえば爪木崎の水仙! ~一面に咲き誇る可憐な水仙のお花畑~

見渡す限り水仙が咲き誇る爪木崎の群生地

下田の須崎半島の、さらに海に突き出たような爪木崎は、水仙の群生地。例年12月中旬頃から咲き始め、最盛期の1月には300万本の水仙が一面に咲き誇り、辺り一帯が甘い香りに包まれます。見頃を迎える期間は水仙まつりを開催(2024年は1月31日まで)。1月21日(日)は下田太鼓の実演や、江戸時代からこの地に伝わる漁師鍋の池之段煮味噌(いけんだにみそ)が振る舞われます(先着200名)。また、下田市内の宿泊施設利用者にはサザエのつぼ焼きや甘酒のサービスもあります。※いずれも数量限定の先着順 ※甘酒サービスは下田温泉旅館協同組合と下賀茂温泉旅館協同組合加盟の宿泊施設に宿泊の方に限ります。

水仙の花に囲まれる遊歩道。まつりの時期は特に賑わいます
毎年大好評の池之段煮味噌。網にかかった魚貝を、わかめや野菜と一緒に味噌で煮立てた素朴な漁師鍋です

爪木崎へは伊豆急下田駅よりバスが運行しており、約15分でアクセスすることができます。
(伊豆急下田駅10番「爪木崎行き」乗車 終点「爪木崎」下車すぐ)

【水仙まつり】
電話:0558-22-1531(下田市観光協会)
営業時間:期間中のイベントは10:00〜
料金:無料
駐車場:あり(500円)
ホームページ:https://www.shimoda-city.info/suisen

まとめ

夏の海水浴のイメージが強い下田ですが、冬は晴れの日が多く空と海が澄み、伊豆七島まで見渡す絶景の遭遇率も格段にアップします。また、可憐な花と甘い香りが魅力の水仙のお花畑は、冬ならではのお楽しみ。幕末の開国の舞台、下田を満喫してくださいね。

おまけ 下田の歴史をもう少し詳しく知りたい方に 

下田は日本で初めて外国人が自由に歩いた「開国のまち」

江戸時代末期の1852年、ペリー率いるアメリカの艦隊が神奈川県の浦賀沖に現れ、鎖国状態だった日本に開国を求めました。1854年に再び来航、ペリー一行と幕府の交渉が行われ、同年3月に下田港と函館港の開港、アメリカの船が補給する物資の確保などを取り決めた日米和親条約が調印されました。その2か月後の6月、日米和親条約のさらなる細かな取り決めのため、ペリー一行は下田港に入港、了仙寺にて交渉が行われたのです。10か月に及ぶ交渉の後、日米下田条約と呼ばれる、日米和親条約付則13ヶ条が結ばれました。この時、アメリカ人は下田のまちを自由に歩く権利を得ました。下田が「開国のまち」と呼ばれるのは、日本で初めて、庶民が外国人と直接交流を持つことができたからでしょう。了仙寺やペリーが実際に歩いた小径「ペリーロード」には、当時の面影がそのまま残されています。

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