秋の風景といえば、紅葉を思い浮かべる方が多いと思いますが、静岡県には広大な敷地に広がるすすきや伝統的な棚田、他にも茶畑の間を黒煙を吹かしながら突き抜けるレトロなSL列車など、ここでしか見られない風景がたくさんあります。
そこで、今回は観光協会職員が選んだ静岡県自慢の秋の風景6選をご紹介します。日本の原風景とも言える風情ある風景に会いにお出かけしませんか。
伊豆エリア
稲取細野高原(東伊豆町)
例年の見頃:11月
イベント:稲取細野高原すすき鑑賞会 2024年11月1日(金)~12月1日(日)
稲取細野高原は、伊豆半島東海岸に位置し、その広さはおよそ東京ドーム26個分。広大な野原に生い茂るすすきが夕陽に染まり、風にたなびく姿はまるで「黄金の海」のようです。すすき野原から相模湾・伊豆七島を一望できる絶景ポイントもあります。まだ見ぬ絶景「海すすき」をご堪能ください。
【問い合わせ先】東伊豆町観光協会 TEL:0557-95-0700
河津七滝(河津町)
例年の見頃:11月下旬~12月上旬
河津七滝は天城山の麓に流れる七つの滝の総称で、川端康成の小説「伊豆の踊子」の舞台としても知られています。全長1.5㎞に及ぶマイナスイオンいっぱいのこの河津七滝は、春や夏はもちろん、紅葉が美しい秋の散策もおすすめです。中でも初景滝は高さ約10メートルから生み出される白い水の流れを鮮やかな緑ともみじの赤が囲うように茂り、美しいコントラストを描きます。
【問い合わせ先】河津町観光協会 TEL: 0558-32-0290
富士エリア
竹之下の棚田(小山町)
例年の見頃:10月中旬~11月上旬
富士山東麓の小山町を大きく蛇行する馬伏川沿いに、巾着状にせり出す特徴的な棚田があります。水田には黄金色の稲の束が波打つカーテンのように広がり、秋の訪れを告げます。棚田の遠方を望めば、澄み渡る青空に富士山がそびえ、代々ここで稲作が受け継がれてきたことに、しみじみとした感動を覚えることでしょう。
【問い合わせ先】小山町観光協会 TEL:0550-76-5000
中部エリア
南アルプスへの道・お茶の道(島田市)
例年の見頃:5月上旬、10月上旬~11月下旬
南アルプスの麓を源とする清流・大井川沿いに広がる大茶園の中を、SL列車がほぼ毎日黒煙を吹き上げながら力強く駆け抜けます。秋も深まり、白くて小さな茶の花が咲き始めるこの季節、大自然に囲まれた茶園風景と全国でも珍しいSL列車が作り出す風景は、お茶の街・静岡県らしい趣ある景観となっています。
【問い合わせ先】島田市観光協会 TEL:0547-46-2844
中東遠エリア
医王山 油山寺(袋井市)
例年の見頃: 11月下旬~12月中旬
目の霊山として広く信仰を集めている油山寺(ゆさんじ)は、紅葉の名所としても知られ、秋には広大な境内があでやかに色づきます。中でも国の指定重要文化財である山門や、「安土桃山期の三名塔」の一つに数えられる三重塔が、紅葉に囲まれ威厳を放つ様子は圧巻です。
【問い合わせ先】袋井市観光協会 TEL:0538-43-1006
西部エリア
龍潭寺(浜松市)
例年の見頃:11月中旬~12月上旬
江戸時代を代表する作庭家・小堀遠州が手掛けた龍潭寺の池泉鑑賞式庭園は、東海一の名園と謳われており、1年を通して参拝客の心を和ませています。秋になるとドウダンツツジが赤く色づき、サツキの緑と見事なコントラストを演出します。静寂の中、繊細で美しい庭園を眺めながら、心を研ぎ澄ませたい方におすすめの場所です。
【問い合わせ先】龍潭寺 TEL:053-542-0480