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ホーム体験おすすめ体験【東海自然歩道 野田山コース】富士山や駿河湾の絶景と歴史情緒豊かな街並みを楽しみながら歩こう!

【東海自然歩道 野田山コース】富士山や駿河湾の絶景と歴史情緒豊かな街並みを楽しみながら歩こう!

東海自然歩道は、東京高尾山から大阪箕面を結ぶ全長約1,700kmの長距離歩道です。沿線の自然保護をはかりながら、ハイキングを楽しめるように整備されています。なかでも静岡県特有のバイパスコースは、歩きやすさや交通アクセスなどを考えて設定され、本コースに比べてなだらかな区間が多くなっています。また、コース周辺の多くの観光スポットを楽しむことができます。

今回ご紹介する野田山コースも類にもれず、富士山や駿河湾を望む絶景に終始癒やされながら、ゆったりと歩ける約20kmのコース。史跡や旧跡に足をとめたり、山道をトレッキングしたり、その土地ならではの美味しいものをつまんだり…と、変化に富んだ飽きさせない旅路となっています。

とりわけ早春から春の盛りにかけては、一年でもっとも美しい雪化粧をした富士山を眺めたり、富士山と桜を一緒に楽しめる贅沢なシーズン!さらに初夏から夏本番に向けては、キャンプやBBQなどアウトドアにもうってつけです。さあ、一年を通じて魅力にあふれた野田山コースに出かけませんか?

雄大な富士山に抱かれながら富士川沿いをウォーキング

❶コースマップ(JR富士川駅→道の駅 富士川楽座/2.9km/約55分)

JR富士川駅から最初の目的地「道の駅 富士川楽座」へは2.9km、約55分の道のりです。雄大な富士山に見守られながら、起伏の少ない整備されたコースを歩き進めます。途中、売切必至の和菓子屋さんや東海道の一里塚にも寄り道しますよ!

JR富士川駅

スタート地点のJR富士川駅を出発。お天気にも恵まれ、霊峰富士が満面の笑みでお出迎えしてくれました。いい旅路になりそうな予感♪

一年でもっとも美しい雪帽子の富士山

県道396号富士由比線から寄り道をして東海道(県道188号岩淵富士川停車場線)を進みます。

老舗和菓子店「松風堂」
一口サイズの小まんぢゅう

富士川名物の小まんぢゅうを目当てに「松風堂」へ寄り道。平日でも午前中に完売してしまうほどの人気ぶりで、この日も9時前だというのにすでに人だかりが…。

甘味補給に自分用とお土産用に3箱ゲットしました。出来立てとあってほんのり温かい♪

【店舗情報】
松風堂
電話/0545-81-0215
https://www.at-s.com/gourmet/article/takeout/wagashi/123056.html (アットエスHP)

榎の大木が道を挟んで左右に
岩渕の一里塚

東海道(県道188号岩淵富士川停車場線)沿いの急なカーブを曲がった先にあるのが「岩渕の一里塚」です。江戸時代に街頭整備の一環で設置されたもので、江戸日本橋を起点に37里目にあたるそう。ちなみに一里は約4kmです。

車通りが激しいので、写真を撮るときは十分気をつけてくださいね。

藁葺き屋根が目印の稲葉家住宅

一里塚の先の住宅街に、ポツンと佇む藁葺き屋根が「稲葉家住宅」(富士川民族資料館)。江戸時代中期の農家住宅の代表的な家屋様式です。建物の内部には、建具や民具などが常設展示され、桑木野集落周辺の松野地区における農家の暮らしについて紹介しています。

【施設情報】
稲葉家住宅(富士川民族資料館)
https://museum.city.fuji.shizuoka.jp/annex/fujikawa (富士山かぐや姫ミュージアムHP)

山梨県身延町へと続く富士川身延線

最初の目的地「道の駅 富士川楽座」へ。東海道(県道188号岩淵富士川停車場線)から県道10号富士川身延線を富士川上流方向へと進みます。

渡船「上り場」常夜灯
角倉了以翁の紀功碑

しばらく進むと右手に渡船「上り場」常夜灯が。東海道の富士川渡船と甲州の間で行われた舟運の安全のために建てられたものです。

道の駅 富士川楽座の外観

ほどなくして富士川楽座の建物が見えてきました。高速道路はもちろん、一般道からも気軽に立ち寄れるのが嬉しいですよね。

大観覧車「Fuji Sky View」

シンボルの大観覧車「Fuji Sky View」から富士山はもちろん、富士市街地や駿河湾まで一望できます。

テイクアウトできるお店もたくさん!

レストランやフードコートには、地元の食材にこだわったグルメが立ち並びます。グルメやショッピングだけでなく、科学体験館やプラネタリウムなどのアミューズメント施設もあるので、ファミリーで楽しめますよ。

【施設情報】
電話/0545-81-5555
https://www.fujikawarakuza.co.jp/ (富士川楽座HP)

スターバックス・コーヒー
天気が良い日はテラス席がおすすめ♪

富士川サービスエリア下り線にはスターバックス・コーヒーが。富士山を眺めながら美味しいコーヒーが楽しめます。

なかなかお目にかかれない新東名の裏側に興奮!

❷コースマップ(道の駅 富士川楽座→風の宮公園/3.0km/40分「川の風コース」)

富士川楽座から次の目的地「風の宮公園」に向かうコースは、高台から富士山と富士川が望める健脚向きコースの「山の風コース」と富士川沿いから富士山を望む最短コースの「川の風コース」 に分岐します。今回は「川の風コース」を進みます。3.0km、約40分の道のりです。県道10号富士川身延線から途中、木島地区の街並みを通って新東名高速道路の下を潜ります。丘の上にある風の宮公園では、新東名高速道路を上から眺めることもできますよ!

県道10号富士川身延線
山の風コースから見える富士山と富士川

富士川楽座を後にして、県道10号富士川身延線を再び北上します。
木島地区の住宅地から果樹園や林を抜けた先の馬坂峠と呼ばれる富士川沿いの丘の上につくられた「風の宮公園」へ向かいます。歩道がせまい区間もありますので自動車には注意しましょう。

新東名の真下を潜る

丸太の木島地区の住宅地から果樹園、林を過ぎて東海自然歩道を進んでいくと、新東名高速道路の新富士川橋のすぐ下を通過できます。なかなか見られない新東名の裏側に感動!

新東名を下から覗いた貴重なショット
風の宮公園の展望台

さらに先に進むと展望台が見えてきます。

展望台からの眺め

展望台からは、新東名高速道路を間近で見ることができます。

展望台からの眺め

松野地区の町並みも見渡せます。

風の神様を祀った風神宮

展望台の先には「風神宮」が。毎年7月25日には風害から農作物を守って五穀豊穣を祈願する風祭りが行われています。

車が停められるスペースあり

風の宮公園には駐車場があり、車で来ることもできます。道の駅富士川楽座方面から県道10号富士川身延線を新東名高速道路の新富士川橋高架下を過ぎ、カーブを曲がった先に公園の駐車場があります。

道としても歴史が古い「身延道」の案内板
風の宮公園の入り口

ただし、駐車場から展望台がある場所まではもともと峠道なだけあって、傾斜のきつい上り坂が続きますのでご注意を。

富士山や駿河湾を一望できる特等席でランチタイム

❸コースマップ(風の宮公園→野田山健康緑地公園「富士川キャンプ場」/6.6km/140分)

風の宮公園から野田山健康緑地公園「富士川キャンプ場」へは6.6km、約140分の道のりです。血流川から山道を歩き、ランチタイムは野田山健康緑地公園の富士山や駿河湾を一望できる特等席で。公園内の富士川キャンプ場では、事前に予約すればキャンプも楽しめます。

「血流川」から見える富士山

「血流川」でしばし足を止めます。「ちながれがわ」もしくは「ちぼがわ」と読むらしく、この恐ろしい響きの名前の由来は、永禄12年(1569)、武田氏が駿河侵攻で蒲原城の北条氏を攻めたときの合戦で、沢が三日三晩、戦で負けた武士の血に染まったという伝承があるそう。

分岐点の道標を頼りに

さあ、血流川を過ぎると住宅地から山間部に入ります。目的地の野田山健康緑地公園「富士川キャンプ場」は山あいの集落を越え、九十九折の山道を登り、長い林道を抜けた先にあります。長い道のりですが、景色を楽しみながら進みましょう。

竹藪を抜けて
四季折々の花に癒やされる
林道「小塚線」の起点
広場からは富士山の絶景

2021年8月にリニューアルオープンした「富士川キャンプ場」に到着。31か所のテントサイトと3か所のオートサイトからなるキャンプ場です。女子高生がキャンプを楽しむ人気漫画で主人公の女の子がソロキャンしたのがここ。オープンスペースは散策自由。四阿(あずまや)やトイレも完備されているので、ランチ休憩にうってつけです。

高台の展望スペースからは駿河湾が一望
この日は梅が咲いていました
青い空と海が広がる絶景を眺めながら昼食です。
桜エビたっぷりの桜エビチャーハン
ネギとしらすの相性抜群!しらすパン

富士川SA(上り)EXPASA富士川で購入した桜エビチャーハンと静岡県産しらすを使ったパン。駿河湾の景色を見ながらいただく桜エビとしらす、美味しさも格別です。

【施設情報】
野田山健康緑地公園「富士川キャンプ場」
https://fujikawa-camp.jp/ (富士川キャンプ場HP)予約はウェブサイトから

桜色に染まる御殿山をお花見しながらトレッキング

❹コースマップ(野田山健康緑地公園→御殿山/5.8km/110分)

次の目的地「御殿山」までは5.8km、約110分の道のりです。春には山全体が桜色に染まる桜の名所として、多くの人出で賑わう御殿山。お花見しながら山頂まで軽いトレッキングが楽しめます。

御殿山広場への入り口

野田山コースもいよいよ佳境に。御殿山の麓から狼煙場(のろしば)がある山頂までは0.22km。軽いトレッキングを楽しむことができます。

徳川家康公の命令により造られた蒲原御殿で使われる薪などを採った山であったことから「御殿山」と名付けられたそう。春になると桜が山全体を覆い尽くすように咲き誇る桜の名所として知られています。

整備された登山道

トトロに出てきそうな緑のトンネル。そこを抜けると…

狼煙場と呼ばれる山頂

山頂の狼煙場からは、富士山や愛鷹山、伊豆半島まで見渡すことができます。この場所から蒲原城の狼煙を上げていたと言われています。眼下の駿河湾では春と秋の年2回のみ桜えび漁が行われ、富士川の河川敷では蒲原名物の桜えびの天日干しの風景が広がります。展望台やローラー滑り台もあるので、お子さん連れのファミリーでも楽しく過ごせます。

展望台の櫓
すべり台
望遠鏡
御殿山広場のゲート

さあ、景色を堪能したら下山します。麓の八坂神社までは約30分の道のり。整備されてはいるものの、急な坂もあるので油断は禁物です。

登山道
途中の案内板で経路を確認
人気のスポット「さくらつり橋」

御殿山にかかる吊り橋「さくらつり橋」は長さ37m、幅1.2m。ゆらゆら揺れてスリル満点!眼下には蒲原の街並みが。その向こうに駿河湾と伊豆の連山が見えます。気持ちいい〜!

桜越しに駿河湾や伊豆半島方面を一望
野仏の路

道中にいくつもあったかわいいお地蔵さん。かんばら野仏の会の皆さんが「野仏の路」として設置したそうです。手を合わせてお祈りすれば、願いが叶うかも…。

ソメイヨシノ約600本と大島桜約200本が咲き誇る

八坂神社に到着。ここから見上げる桜一色に染まる御殿山の美しさは圧巻です。見頃の3月末から4月中旬にかけては「御殿山さくらまつり」が開催されるそう。期間中はライトアップされ、夜桜も楽しめますよ。

御殿山麓の八坂神社

【施設情報】
御殿山
054-385-7730(静岡市清水区役所蒲原支所)
https://shizuoka.tokaido-guide.jp/column/3 (しずおか東海道まちあるき)

蒲原城址

ルートから少し離れますが御殿山広場の近くに「蒲原城址」があります。蒲原城は天文年間(1532年~1555年)の始め頃に今川氏により築城され、天正18年(1582年)7月に徳川氏により廃城されました。山頂には城山八幡宮があり、石塁跡や空堀跡などがあります。

蒲原城の名残の空堀跡

江戸の香りが残る蒲原宿の町並みをゆったり散策

❺コースマップ(御殿山→JR新蒲原駅/1.5km/30分)

御殿山からゴール地点のJR新蒲原駅までは1.5kmの道のりです。江戸の香りが残る蒲原宿に足を踏み入れると、まるでタイムスリップしたみたい。各所に立てられた解説板を見ながら、歴史情緒豊かな街並みをゆったり散策しましょう。

八坂神社の鳥居を抜けると東海道

八坂神社をあとにして、いよいよゴールのJR新蒲原駅へ向かいます。トレッキングで少し乱れた呼吸を整えながら、江戸の香りが色濃く残る東海道に出ます。時間に余裕があれば蒲原宿を楽しみましょう。

日本橋から15番目の宿場町にあたる蒲原宿。今もなお往時の面影が色濃く残っています。

なまこ壁が特徴的な塗り家造りの佐藤家

白と黒のコントラストが目を引くなまこ壁。明治時代から昭和初期にかけてよく見受けられた様式で、平瓦を壁に貼り、その隙間をかまぼこ状の漆喰で塗り固めた形がナマコに似ていることからその名がついたそう。蒲原地区では佐藤家と吉田家で見ることができます。

和菓子を作る商家だった吉田家
旧和泉屋

旧和泉屋は天保年間(1830〜44年)の建物で、江戸時代に東海道を通る旅人が宿泊した場所。現在はお休み処として利用できます。国登録有形文化財。

【施設情報】
旧和泉屋
電話/054-385-7111
https://shizuoka.tokaido-guide.jp/location/2 (しずおか東海道まちあるきHP)

西本陣跡

本陣の跡地です。本陣とは参勤交代で東海道を行き来する大名の宿泊場所。もともとは東本陣と西本陣があったが、残っているのはこの西本陣跡のみ。邸内には大名の駕籠を置いたとされる石が残っているそう。

旧五十嵐歯科医院

大正3年(1914)に町家だった建物を洋風に増改築した旧五十嵐歯科医院。モダンな外観と土間を持つ和風建築がミックスされているユニークな建物です。施設内を見学でき、当時の診察代や調度品は一見の価値あり。国登録有形文化財。

【施設情報】
旧五十嵐歯科医院
電話/054-385-2023
https://shizuoka.tokaido-guide.jp/location/7 (しずおか東海道まちあるきHP)

水谷商店

脇道へそれて住宅街を進んでいくと「水谷商店」の看板を発見。大正10年創業の老舗海産物店で、こだわりの天日素干し「桜えび」と蒲原名産イワシ削りをまぶした「おととチップス」を購入しました。

天日素干しの桜えび
おつまみにもおすすめ!おととチップス

【店舗情報】
水谷商店
電話/054-385-3027
https://mizutani-s.jp/ (水谷商店HP)

町の真ん中を小川が流れる

東海道からJR新蒲原駅へ向かう途中に、「蒲原夜之雪」の記念碑があります。

「蒲原夜之雪」記念碑
蒲原宿の一角に堂々とそびえる

歌川広重による「東海道五十三次」の中でも屈指の名作と言われる「蒲原夜之雪」。昭和35年、国際文通週間記念切手に採用されたことを記念して建てられました。

蒲原夜之雪

ここ蒲原は雪深い地域ではありませんが、揃物のバリエーションの一つとして、雪景の設定で描かれたものと考えられているそうです。

JR新蒲原駅

ゴール地点のJR新蒲原駅に到着。おつかれさまでした〜!

スタート地点のJR富士川駅からゴール地点のJR新蒲原駅まで、全長約22kmの野田山コースを5つに分けてご紹介しました。絶景スポットや名所、史跡など見どころがいっぱい!体力や目的に合わせて気になる区間を選んで歩くなど、楽しみ方はいろいろです。ただし、長時間の寄り道をすると一日でコースを踏破するのは難しいのでご注意を。この記事を参考に、ぜひ野田山コースにチャレンジしてくださいね。

1日の行程を振り返り

野田山コースを歩くときはこちらのホームページもぜひ参考にしてください
●富士じかん
https://www.city.fuji.shizuoka.jp/fujijikan/index.html (富士市シティプロモーション課)
●富士川歴史街道ガイドマップ
https://www.city.fuji.shizuoka.jp/sangyo/C506/fmervo000001iwky.html (富士市富士山・観光課)
●しずおか東海道まちあるき
https://shizuoka.tokaido-guide.jp/ (静岡市観光・MICE推進課)

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