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静岡県駿東郡清水町にある『柿田川公園』は、国の天然記念物にも指定されている、蒼く美しい「柿田川湧水群」のマイナスイオンに包まれながら、ゆったりと散策することができる公園です。
富士山の雪解け水が生み出した「柿田川」
柿田川公園は、JR東海道線の三島駅から南に位置する柿田川の隣にある自然公園です。
柿田川は、柿田川湧水群として名水百選に選定されたほか、国の天然記念物にも「地質鉱物」の枠で指定されたり、民間の企画ながら日本の秘境100選にも選定されるほど透明度が高く美しい川です。
富士山周辺に降った雨や雪が、数千年前の富士山噴火で流失した溶岩の中を通り、地上に湧き出た地下水が柿田川のもととなっています。一時は、その豊富な湧水を求めて工場が進出し、水質が悪化してしまいましたが、地元住民による保護活動が始まり、柿田川を保護・保全する目的で昭和61年に「柿田川公園」が作られたこともあって、 現在はかつての美しい姿を取り戻しています。
そんな柿田川を間近に感じることができる柿田川公園に行ってみましょう。
公園に入って、まずは入手「水みくじ」
柿田川公園は、JR東海道線の三島駅からバスでおよそ20分ほど。
国道1号線沿いにあるので、車でのアクセスも便利で、大きな駐車場(有料)も完備されています。
到着後にまず向かいたいのが、駐車場に併設されている観光案内所「Wakura柿田川」です。
ここでは後に使用する「水みくじ(200円)」が購入できます。柿田川公園の散策には欠かせないアイテムとなりますので、ぜひ入手してください。また、三島周辺の観光情報を集めたパンフレットなども入手が可能です。
美味しそうな柿田川名物を取り扱ったお店も立ち並んでいますが、それは散策後のお楽しみにとっておいて、先に進んでいきます。
柿田川の原点が見られる「湧水第1展望台」は大パノラマ
正面入口を横切って辿り着くのが、柿田川の最上流部となる「湧水第1展望台」です。
観光案内所からは、およそ5分程度。
柿田川の原点となる、富士山の雪解け水が川底から湧き出す光景を、大パノラマで見ることができます。
※ちなみに湧水ポイントは「湧き間」と呼ばれます。
少し急な階段を下っていくことになるので、足元にはご注意を。
湧き間は、下から砂を巻き上げていたり、静かに渦を巻いていたり、実にさまざま。一か所ではないので、自然の神秘を感じながらゆっくり探して見比べてみましょう。
SNS映え必至のブルーホール「湧水第2展望台」
続いては「第2展望台」へ。第1展望台から、およそ5分で到着します。
柿田川公園の面白いところは、普通展望台といえば高いところに上がっていくイメージなのですが、柿田川公園の展望台は下に下っていく点。第2展望台も例外なく、階段を下っていきます。
展望台から見えるのは、柿田川公園随一のSNS映えスポットである、深さ3.5m✕直径5mの巨大な青い穴!
通称「ブルーホール」です。
正体は、昔この地に紡績会社があった際、ここから管を通して湧水を工場へ流していたという、いわゆる取水口です。
ちなみにトリビアを一つ。なぜこんなにも美しいコバルトブルーが?…答えは水の持つ、”水深が深くなるにつれ、赤色の光だけを吸収する”性質のため。
訪れる季節や時間帯によっても色味が変わり、自然が生み出すさまざまな青色を見ることができます。
ブルーホールの真上に身を乗り出すように見ることができますが、くれぐれも落ちないように気をつけてください。
「貴船神社」で恋も仕事も良縁祈願
第2展望台から再び遊歩道に戻って数分で、今度は「貴船神社」が見えてきます。
京都貴船神社本宮の分社ですが、パワースポットとして効果十分!
もともとは水の神様ながら、縁結びのご利益もありますので、恋や仕事の縁を結びたい方はぜひお参りしましょう。
えんむすび通りのおむすびも、どうかお忘れなく!
そして、ここで観光案内所で購入した水みくじの出番です!境内に置かれたご神水入りの丸い桶に、水みくじを浸します。すると、どうでしょう…真っ白だった水みくじにおみくじ結果が浮かび上がってきます!楽しみながら、これもSNS映えポイント。みくじ掛けに結んで祈願するところまで撮影して、思い出を残しましょう!
※おみくじなので、時には「凶」が出ることだってあるとのこと。
さらなる散策で心も体もリフレッシュ
貴船神社から数分歩いて、赤レンガの橋が目印の「湧水広場」にやってきました。
ここでは実際の湧水に触れることができ、夏場はお子さんたちの歓声が絶えないそう。
湧水公園まで来ると駐車場はすぐそばですが、木の板で作られた道に進んで、さらに公園を散策することにします。
満ち溢れた自然の中を歩いていると、いま自分がどこにいるのかだんだんわからなくなってくる不思議な感覚に。。汗
「舟付場」と呼ばれる湧水ポイント(湧き間)に着きました。
こちらはかつて使用されていた井戸の跡とか。途切れることなく水が湧き続けています。
一番川幅の広い場所「木製八ツ橋」で思わず深呼吸。
柿田川公園にはどれほどのマイナスイオンが満ち溢れているのでしょうか。
遊歩道は緩やかに折り返し、再び駐車場の入り口へと向かいます。
濃厚なのにさっぱりと。柿田川名物「とうふアイス」
散策を終え、駐車場に戻ってきました。
出発時に泣く泣くスルーした、お土産屋やカフェが集まった複合エリア「湧水の道」に向かってみます。
数々の柿田川名物の中から、今回いただいたのは「とうふアイス」。
柿田川は何といっても名水どころ。その名水を使用して作るとうふ、そしてそれがアイスになるって…はたしてどんな味になっているのでしょうか。
美味しい!そして、しっかりお豆腐を感じます!
風味は濃厚な豆腐なのに、なぜか後味はさっぱりと。この不思議な感覚は、散策の心地よい疲れをほどよく癒してくれます。
春限定の桜葉アイス(自家製)も、とうふアイスをベースに、桜餅を彷彿とさせる絶妙な甘じょっぱさがクセになります。
季節を通して、さまざまな味を試したくなりますね!
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柿田川公園、いかがでしたでしょうか。
今回は2月に訪れましたが、自然溢れる柿田川公園はどの季節に訪れても異なる表情で迎えてくれるため、一年中飽きない公園でしょう。
また、一人で気分転換はもちろんのこと、お子様やご家族、恋人や友人など、誰と来ても楽しめること間違いありません。
ぜひ蒼いマイナスイオンに包まれに来てください。