浜名湖の湖畔に位置する舘山寺は、温泉地として知られ、浜名湖の絶景やグルメも楽しめる人気のスポットです。JR浜松駅から遠鉄バスに乗れば、乗換なしでアクセスできるので便利!湖畔を散策したり温泉に浸かったりして、のんびりとした休日を過ごせます。遠鉄バスで出かける、浜名湖の絶景と温泉を満喫する日帰り旅をご紹介します。
かんざんじロープウェイに乗って、浜名湖が一望できる展望台へ

浜名湖パルパルに隣接する【かんざんじ駅】と大草山の展望台【大草山駅】を結ぶ、かんざんじロープウェイ。ここは、日本で唯一、湖上を渡るロープウェイです。乗車時間は約4分ですが、湖面に近いかんざんじ駅を出発し、大草山駅に近づくにつれて視界が開け、浜名湖の絶景をパノラマで楽しめます。


4分の空中散歩を楽しんだら、大草山駅の屋上にある展望台へ。ここからは、浜名湖はもちろん、浜松市街地から遠州灘、浜名湖の西側にある湖西連山、さらに晴れた日には富士山まで、ぐるっと360度が見渡せます。展望台に設置されている大きなカリヨン(複数の鐘を組み合わせて旋律を奏でる鐘楼楽器)は、毎時00分に自動演奏がスタート。荘厳に響く鐘の音に彩られ、眼下に広がる浜名湖の景色が一層美しく感じます。


大草山駅にある浜名湖オルゴールミュージアムは、100年以上前につくられた貴重なオルゴールを展示しているほか、解説員によるオルゴールの実演会もあります。
1階のミュージアムショップには手づくり体験工房を併設。世界でひとつのオリジナルオルゴールを作って、旅の記念にしてはいかがでしょうか?



【かんざんじロープウェイ】
住所:〒431-1209 静岡県浜松市中央区舘山寺町1891
電話:053-487-2121
営業時間:始発10:00 ※10分おきに運行。最終かんざんじ駅16:40、大草山駅17:00(季節により変動あり)
定休:点検や悪天候等による運休あり
料金:往復 大人1,300円(中学生以上)、小人(3歳〜小学生)650円、
往復+ミュージアム入館セット 大人1,700円、小人850円
駐車場:あり
ホームページ:https://www.kanzanji-ropeway.jp/
手打ちうどん権太で、遠州風にアレンジされた讃岐うどんを味わう

地元の人たちも足繁く通う、手打ちうどん権太。職人歴30年の店主が打つ讃岐ベースのうどんは、小麦の風味を存分に味わえる愛知県産の「きぬあかり」と塩水のみでつくられ、コシともっちりとした食感の両方が楽しめます。合わせる出汁は、いりこと国産昆布に、宗田節やさば節、ウルメイワシをブレンドして、遠州地方ならではの味わいに仕上げています。一番人気は、店の看板メニューでもある「味噌煮込みうどん」。海老天に油揚げ、えのき、かまぼこ、うずらの卵など具もたっぷり。いりこだしと相性のいい徳島地方の御膳味噌を溶いた、少し甘めの優しい味のつゆがうどんに絡みます。


さっくりと揚がった天ぷらが乗った山海おろしうどんや、大きく厚みのあるジューシーな油揚げが乗ったきつねうどんもおすすめ。さらに、みそおでんやもつ煮など、静岡の地酒といただきたくなるサイドメニューやしらす丼など、うどん以外のメニューもあります。また、木・金曜日はカレーうどん専門店として、ランチタイム限定で、こだわりのカレーうどんを味わえます。
【手打ちうどん 権太】
住所:〒431-1209 静岡県浜松市中央区舘山寺町2303-3
電話:053-487-5335
営業時間:11:00〜19:30LO(木・金曜日は、カレーうどん専門店として11:00〜14:30で営業)
定休:不定休
駐車場:あり
Instagram:https://www.instagram.com/udongonta/
歴史ある舘山寺や温泉街周辺を、気ままにぶらり散策
ランチの後は、温泉街をのんびり散策してみましょう。まずは、温泉街の地名にもなっている舘山寺にお参りを。舘山寺は、810年に弘法大師がこの地で修行し開創しました。源頼朝や徳川家康も篤く崇拝し、江戸時代には東海の名刹として繁栄しました。明治政府の神仏分離令によって廃寺となりましたが、1890年に再興しました。
舘山寺が建つ舘山(たてやま)は、浜名湖に突き出た岬。遊歩道には、浜名湖の景色が見渡せるスポットが点在しており、展望台も整備されています。


舘山寺は縁結びスポットとしても知られているお寺。本堂の隣にある舘山寺縁結地蔵尊には、良縁を祈願する絵馬がたくさん奉納されています。絵馬に描かれた「心」の文字の上に和錠の絵。これは、心に鍵をかけて初めの願い事を忘れず、成就するよう努力精進するという、初志貫徹の意味が込められているそうです。
恋愛以外でも、さまざまなご縁を結んでくれるお地蔵さま。忘れずに良縁を祈願しましょう!

【舘山寺】
住所:〒431-1209 静岡県浜松市中央区舘山寺町2231
電話:053-487-0107
料金:拝観無料
ホームページ:http://kanzanji.net/
舘山寺門前通りは、近年古い建物をリノベーションしたカフェなども誕生しています。また、舘山寺門前通りから左右の脇道に少しそれると、目の前は浜名湖。空と浜名湖の青に、赤い欄干のコントラストが映える志ぶき橋は、人気のフォトスポットです。


最後はやっぱり温泉!浜名湖かんざんじ温泉華咲の湯で癒やされ三昧

舘山寺温泉の開湯は1958年。塩化物強塩温泉でテレビでも塩分濃度が高い健康名湯として紹介されたことがあります。良質なこのお湯に浸かれば、体の芯までじっくりと温まり、ぽかぽかが長続きします。ホテルウェルシーズン浜名湖に併設されている、浜名湖かんざんじ温泉華咲の湯(はなさきのゆ)は、舘山寺温泉唯一の日帰り温泉施設。ガラス張りで開放感のある桧の内風呂や庭園に配された露天風呂、自然石で野趣溢れる大浴場など、合わせて10種類のお風呂を備えています(男湯、女湯は日替わりです)。館内着の浴衣とタオルのレンタル代は通常料金に含まれているので、お風呂グッズを持っていなくても気軽に立ち寄れます。




温泉に浸かって心身がほぐれたら、館内の湯あみ茶屋でドリンクやスイーツをお供にひと休み。フレッシュジュースは、湯上がりの水分補給とビタミンチャージにぴったり。
しっかりと食事をしたい時には、和食や麺類のメニューが豊富に揃うお食事処「浜八景」や、ホテルメイドの料理をバイキングで楽しむレストラン「るぴなす」へ。
※ホテルウェルシーズン浜名湖内のレストランるぴなすは予約制です。バイキングと入浴がセットになったお得なプランもあります。




おみやげ探しは、ホテルウェルシーズン浜名湖1階にある売店花暦(はなごよみ)へ。浜松や静岡の特産品や銘菓、地酒などが揃っています。シーズンならではのおすすめのおみやげが並ぶコーナーも、チェックしてくださいね。
華咲の湯利用者は、浜松駅方面の帰りのバスが無料に!

華咲の湯に滞在したら、忘れずにフロントで遠鉄バスお帰りきっぷをもらいましょう。かんざんじ温泉から浜松駅方面の遠鉄バスの利用が、当日に限り無料になります(途中下車前途無効)。

【浜名湖かんざんじ温泉 華咲の湯】
住所:〒431-1209 静岡県浜松市中央区舘山寺町1891
電話:053-487-0001
営業時間:10:00〜23:00(最終入場22:00)
定休:休館日はホームページで確認を
料金:月〜金 大人(中学生以上)1,420円、小人(3歳〜小学生)850円、
土・日曜日、祝日 大人1,680円、小人 970円 ※平日17:00以降はレイト料金あり
特定日(GW・お盆・正月) 大人1,980円、小人1,100円 ※ミネラルウォーター付
駐車場/あり
ホームページ:https://hanasakinoyu.jp/
まとめ

舘山寺へは、浜松駅から乗換なしでいける遠鉄バスの利用がおすすめ。遠州鉄道では、2025年3月1日からは、バス、電車の全線でクレジットカードのタッチ決済が可能になり、ますます乗車が便利になりました。
歴史と自然、温泉、グルメが満喫できる舘山寺で、パワーチャージできる休日を過ごしてくださいね。
【今回はこんな行程で楽しんできました】
9:09 浜松駅バスターミナル発① → 9:55 浜名湖パルパルバス停下車② → 10:00 かんざんじロープウェイかんざんじ駅発③ → 10:04 大草山駅着④ → 屋上展望台、浜名湖オルゴールミュージアム → 11:00 カリヨン自動演奏、体験工房でオルゴールづくり → 11:50 大草山駅発 → 11:04 かんざんじ駅着 → 徒歩7分 → 手打ちうどん権太⑤ → 徒歩5分 → 舘山寺、温泉街散策⑥ → かんざんじ温泉華咲の湯⑦ → 18:44 舘山寺温泉バス停発⑧ → 19:32 浜松駅バスターミナル⑨着