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ホームスポット名所ジオサイト×こだわりスイーツ!長泉町ふらり探索プラン

ジオサイト×こだわりスイーツ!長泉町ふらり探索プラン

私たちが普段「自然」と呼ぶ山に川、滝や湖などは、その場にあることが当たり前のようになっているけれど、地球誕生後から何千万年、何億年という途方もない年月の中で、火山噴火や地殻変動によって造られたもの。静岡県には伊豆半島を中心にこうした「ジオサイト」と呼ばれる自然の営みによって形成された美しい景観がたくさんあるんです。伊豆半島は、2012(平成24)年に日本ジオパークに、2018(平成30)年にユネスコ世界ジオパークにも認定されました。

今回は駅からもアクセスのいいところに2つのジオサイトをもつ長泉町を取材。お散歩がてらふらりと寄れるジオサイトと周辺スイーツショップ2店舗をご紹介します。その歴史を知れば今まで何とも思わなかった景色がきっと変わって見えるはずです。

まずは鮎壺の滝から!駅から徒歩5分で滝壺へ!?

長泉町
長泉町のおすすめスポットを紹介するジオガイドの牛島さん

ながいずみ観光交流協会事務局長兼、伊豆半島ジオパーク公認ジオガイドの牛島康祐さんに案内いただきました。1つ目のジオサイトはJR下土狩駅から徒歩約5分という驚きの立地にある「鮎壺の滝」。


その名の由来は、滝壺が藍のように青いことから「あいつぼの滝」、それがなまって「あゆつぼの滝」となった説と、ここまで遡上してきた鮎が堰き止められ、滝壺に群れていたからなど諸説あるよう。どちらが事実かは分かりませんが、滝壺は本当に青いし、透明度の高い水は鮎がたくさんいるのではと思わせるほど澄んでいます。

ちなみに、鮎壺の滝は黒澤明監督の映画「七人の侍」のロケ地にもなりました。作品内で主演の三船敏郎さんが滝壺に潜って捕らえた魚は、鮎に見えましたよ!

話は戻り、ここ鮎壺の滝は、約1万年前の富士山噴火によって噴き出された溶岩が箱根山と愛鷹山の谷間を伝って流れ着き形成したもの。富士山から三島にまで流れ下ったことから「三島溶岩」と呼ばれているそう。滝の高さは約9m、幅約65mで、ゴツゴツとした溶岩石の間から流れ落ちる滝と富士山を望む絶景から「富士見の滝」とも呼ばれ、2008年(平成8)に県の天然記念物に指定。2013年(平成25)に富士山が世界文化遺産に登録と合わせ、ジオサイトに登録されました。

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遠くに富士山を望む絶景

川沿いの遊歩道を歩くと「鮎壺のかけ橋」が。長泉町と沼津市をつなぐことから名づけられました。滝の正面にかけられたつり橋からは、溶岩の断面とそこを流れ落ちる何本もの美しい滝を見ることができます。水量が多い時には、ナイアガラのように滝幅全域から水が流れる姿を望むことも! 橋を渡った沼津側からはより近くで滝を見ることができます。

長泉町
沼津から下土狩駅への近道として生活に馴染むつり橋(歩道のみ)

滝裏には溶岩樹型、上流にはポットホールも

そもそもこの滝が造られたのは、流れ着いた溶岩がそこにあったやわらかいローム層(愛鷹ローム層)に乗り上げて止まり、その後長い年月をかけて、もともとあったローム層(愛鷹ローム層)が水流によって侵食され、その上で冷え固まった溶岩流が残されたため。斜めに切り立つように見えるのも、もとはそこにローム層(愛鷹ローム層)があったからです。

今回はジオガイド同行ということで、滝壺近くまで降りることができました(通常滝壺付近へ降りることはできません)。

正面から滝を見ると、裏側に空洞があるのが分かります。水量が少ない時には、この空洞部分へと渡り、滝を内側から見られる「裏見の滝」も楽しめるそうですが、ここ最近は水量が多く見られる機会が少ないようで、残念……。


空洞部分の斜めに切り立った岩肌には「溶岩樹型」といって、溶岩流に飲み込まれた樹木が焼け落ちて、まわりの溶岩だけが残り洞穴となった穴がいくつかあり、滝の上流部分にはくぼみに入り込んだ石がその中を転がってできる「ポットホール」と呼ばれる穴も観察できます。

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大きなもので直径約1m、高さは7.8mもある「溶岩樹型」
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溶岩の穴に石が入り水流などにより動くことで穴が大きくなる「ポットホール」

そのほか散策路には所々に撮影スポットがあるので、桜の時期、富士山がよく見える日などぜひカメラに納めてみてくださいね。

■鮎壺の滝


次に向かったのは、鮎壺の滝駐車場から徒歩約5分のところにある「割狐塚(わりこづか)稲荷神社」。

割狐塚稲荷神社、境内に突如現れる溶岩塚

割狐塚稲荷神社は1624年(寛永元)に神様を迎えたという一説もあり、1875年(明治8)には村社としてこの地に鎮座する由緒ある神社。伊勢の皇大神宮外宮の御神祭と同じ宇賀御魂神を祀り、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全にご利益があるとされています。こちらの神社もやはり富士山噴火によって流れた三島溶岩で形成されたもので、高さ約5m、周囲約80mの「溶岩塚」全体が御神域になっています。

溶岩塚というのは1000℃近くの高温で流れてきた溶岩流の表面が空気や地面に触れて冷え固まり始めているときに、まだ流れようとする内部の溶岩に圧迫され、固まった表面を中から押し上げて丘のようにドーム状に膨らんだ地形のことを指します。


なるほど、カルメ焼き的な感じですね。知っている人であればビジュアルから想像しやすいです。それでは手水舎で清め、御神域へと足を進めます。

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連なる朱鳥居は稲荷神社ならでは

溶岩塚にはたくさんの割れ目があり、その割れ目に朱鳥居が建てられ本殿へと続く参道に。朱鳥居は全部で77基もあるそうです。

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鳥居の高さと比べるとその溶岩塚の高さが伝わる

ここの溶岩塚には、その昔キツネが棲みつき、夜になると岩の割れ目から飛び出してきたという言い伝えが残っています。それが「割狐塚(わりこづか)」という名前の由来になっているそう。

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狐が棲んでいたと伝わる溶岩と割れ目(割狐岩と呼ばれる)

堂々たる岩からは自然の威力を感じ、大きな岩が剥き出しになった荒々しい地形を歩いていると、先ほどまでの住宅街の景色が嘘のよう。まるで富士山を登山しているような錯覚すら起きてきます。

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さらに進んだ先に鎮座する本殿

「心の清い人が本殿前に立つと受け入れてくれて、扉が開かれ、お参りができます(笑)」と牛島さん。
「私、無事に開きましたよ!!」
なんて冗談はさておき、参拝を済ませ、本殿から振り返ると膨らんで割れ目ができた溶岩塚の地形がよくわかります。

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本殿から見る参道の景色。参道を中心に左右に山型に開けている

溶岩塚の上に立つ木々は溶岩を抱きかかえるように根を張り、その生命力の強さからパワースポットとしても人気。住宅街から一歩入っただけで、こんなにも神秘的な景色があるとは思いもよりませんでした。全国的にも珍しい溶岩塚に建つ神社。ぜひ立ち寄ってみてください。

■割狐塚稲荷神社

ちょっとした登山気分で、なんだか小腹が空いてきませんか? そんな時にサクッと寄れて、しかも富士山の恵みを受けたスイーツを提供する店をご紹介します。1軒目は割狐塚稲荷神社から長泉中央通りを北に800m行った先にある「MISTO GELATO(ミストジェラート)」です。

本場の味を長泉で!富士山の恵を最大限に活かしたMISTO GELATO

1軒目は割狐塚稲荷神社から長泉中央通りを北に800m行った先にある、ジェラートのお店「MISTO GELATO」。イタリア・フィレンツェで修行してきた職人が手掛ける本格的なジェラートは、日本在住のイタリア人も太鼓判を押すという本場顔負けのもの。

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洗練されたおしゃれな外観

ジェラートのベースとなる牛乳は富士山麓にある朝霧高原で育つ牛の新鮮な生乳のみを使用。青草を食べる夏はさっぱりと、干し草を食べる冬は濃厚な味わいにと季節によって変化する生乳の味わいは自然放牧ならでは。ソルベ系には富士山の湧水・バナジウム天然水を使用しています。

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人気はピスタチオ、濃厚ミルク、いちご
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店では−8℃に管理。ふんわり滑らかな口当たりでおいしさがダイレクトに伝わる

一口食べて感じるのは、その食材が本来持つ自然の香りやおいしさ。まさに、そのものを食べているかのような濃厚な味わいです。

この濃厚さの秘密は含有量に。ジェラートやソルベのベースとなる牛乳や天然水に対して、合わせる食材の量は1/2~2/3を占めるほど。だからこそ出せる濃厚な味わいなんですね。世界・日本各地から仕入れる食材はすべて天然素材で無着色のもの。店をオープンするきっかけとなったピスタチオも、現地の味を再現するため、シチリア島ブロンテ村で収穫されたナッツを仕入れ、店でローストし香り高く仕上げています。

ショーケースには定番のピスタチオや濃厚ミルクのほか、シーズンフレーバーを合わせ常時8種がそろいます。長泉のブルーベリー、富士のイチヂクや緑茶・和紅茶、三島のバターナッツカボチャ、沼津の西浦レモン、清水の章姫イチゴなど県内産の食材を使った季節のジェラートをいただくことができます。

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写真はカボチャとピスタチオ

そのほかクッキータイプのワッフルコーンも毎日手焼き。ジェラートケーキはオーダーも受け付けているそう。2歳以下には小さなカップで無料サービスがあったり、キッズ割引があるのもうれしいですね。


https://www.misto-gelato.com

地元の特産物で作る長泉ブランド認定スイーツ、お菓子工房HONEY

続いて今来た道を南下した先にある「お菓子工房HONEY(ハニー)」。焼きドーナツやクッキー、パウンドケーキなど焼き菓子を中心とした約50種のお菓子を販売する人気店です。

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工房内では今まさにお菓子作りの真っ最中。作っているのは長泉町特産・白ネギを使った「白ねぎクッキー」! ネギを加工しているところでした。

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菓子店とは思えない量のネギ。高温、低温を繰り返して乾燥させパウダーを作る

1本ずつ葉の部分、白い部分に分け、さらに1枚ずつ剥がして天板に並べ、低温のガスオーブンで3日かけて乾燥、粉末にするそう。今は白ネギの収穫時期とあって1年分を加工中。10kgの白ネギから作られるネギ粉末はなんと755g!と1/10にも満たないほど。手間のかかる作業です。

で、完成したのがこちらの「白ねぎクッキー」。香ばしいネギの風味とサクサクと軽めの食感でめちゃくちゃおいしい!! まさに、おつまみにぴったり。お酒との相性も良さそうです。

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みその隠し味も効いてる「白ねぎクッキー」

ネギのクッキーと言われて手を伸ばすのも、なかなか勇気がいりますが、一度食べるとリピーターになるのも納得の味わいでした。

「白ねぎクッキー」のほか「あしたか牛の肉クッキー」や長泉大和芋焼酎のゼリー「いもおとこの娘ジュレ」といった長泉ブランド認定スイーツもありました。近隣の三島市、清水町の特産品を使ったスイーツと合わせた「清泉三昧」もおすすめです。

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イラスト入りのかわいらしいボックスはギフトに最適

自分の子どもにも安心して食べさせられる、体にやさしいお菓子作りをモットーにしているこちらのお店。北海道産小麦粉やてんさい糖、沖縄の本和香糖、フランス・ゲランド塩など、素材はどれも厳選したものばかりで、体脂肪低減作用や血糖上昇抑制作用のある希少糖、血液をサラサラにするといわれる米油など体に良い食材を使っていることから「罪悪感のないスイーツ」との呼び名も。「長泉ヘルシードゥーナッツ」は店の一番人気だそうです。

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常時10種以上そろう焼きドーナツ「長泉ヘルシードゥーナッツ」

http://honey3.jp

長泉のジオ&スイーツ巡り、いかがだったでしょうか。ジオガイドはセンターで当日受付もOK。街中を歩くといろいろな地形や見どころを発見でき、看板だけでは知り得ない、面白い話をたくさん聞くことができるのでおすすめです。休日を使って、気軽にジオ探検をしてみては!



https://www.kanko-nagaizumi.com

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