静岡県最南端の岬・御前崎は、ロマンチックな風景&海の幸が満喫できる魅力いっぱいのスポット。熱々の恋人たちやアクティブ家族はもちろん、お一人様も満喫できること間違いなしの御前崎へレッツゴー!
御前崎のシンボル「御前埼灯台」は必見!
美しいその姿に感動、海の絶景に歓声
県中部に位置する御前崎市は、観光・水産・電力の街。海にツンと突き出した県内最南端の岬・御前崎では、東に駿河湾、南に遠州灘が広がるダイナミックな景観が楽しめます。まずは、その光景を満喫するべく「御前埼灯台」を目指しましょう!
海沿いから高台にむけた道路をたどると、旅館や民宿が姿を現し、ここが人気観光地であることを実感します。そして、1874年にイギリス人技術者の監督のもとに建設された白亜の洋式灯台が登場!2016年に34年ぶりの大掛かりな改修工事が完成し、外壁をぬりかえた灯台は、青い空に映える美しさ。「日本の灯台50選」に加え、歴史的・文化的価値の高さから「Aランクの保存灯台」に指定されているというのも納得です。
この灯台は「日本の登れる灯台16基」の一つ。狭いらせん階段をぐるぐると登っていく途中には、改修工事によって、レンガ造りがわかる小窓も新設され、ぜひチェックしたいところです。踊り場に出ると目の前には大海原が広がり、水平線はかすかに丸みを帯びていて、地球はほんとに丸いんだな~と実感。天気の良い日には伊豆半島、南アルプス、富士山までを一望できます。
- 御前埼灯台
住所/御前崎市御前崎1581
TEL/0548-63-2550(燈光会御前埼支所)
参観時間/9:00~16:00
参観寄付金/大人(中学生~)300円
参観できない日/悪天候の日
ロマンチックな夕陽タイムや、磯体験に大興奮
灯台を見学したら、周辺を整備した「御前崎ケープパーク」に足を伸ばしてみるのがおすすめ。特に「潮騒の像」展望台は、「恋人の聖地」に指定されているほど雰囲気の良い場所です。さらに御前崎は、海から朝陽が昇り、海に夕陽が沈む珍しい場所。「日本の朝日百選」「日本の夕陽百選」に選ばれているほどの見事さ。さらに日没から午後10時までは毎日、灯台のライトアップも実施。昼とは異なる幻想的な姿も魅力的ですよ。
- 御前崎ケープパーク
住所/御前崎市御前崎1564-1
TEL/0548-85-1135(御前崎市商工観光課)
入場/常時開放
駐車場/無料
さらに御前崎は、「磯遊び」のメッカ。干潮の前後約2時間は数百メートル沖合まで岩が露出し、小魚やカニなど海の生物を見ることができます。御前崎市のHPに掲載されている潮見表で、事前に干潮時間を調べていくことをおすすめします。
「御前崎海鮮なぶら市場」で海の幸を満喫する
「御前崎ブランド」の御前崎生かつお
たっぷり景観を楽しんだあとは、お腹がすいてきました。そこで出かけたのが、御前崎港や全国の港から直送された海産物が楽しめる「御前崎海鮮なぶら市場」。正面の入口を入ると、巨大なカツオのオブジェが目に飛び込んできました!そうなんです。黒潮に近い御前崎は、生カツオの水揚げ量が県内一。市では「遠州夢咲牛」「御前崎産アローマメロン」などと共に「御前崎生かつお」を「御前崎ブランド」に認定し、「なぶら市場」もカツオや魚の群れを指す漁師言葉〝なぶら〟から命名されました。漁の最盛期は春から夏にかけて。ぜひカツオのおいしさを満喫したいところです。
「海遊館」で新鮮海産物や特産品をショッピング
「御前崎海鮮なぶら市場」は、買い物が楽しめる「海遊館」と、グルメが楽しめる「食遊館」からなっています。最初に「海遊館」に行ってみましょう。まず目についたのは、その日に御前崎に水揚げされたピチピチの鮮魚が並ぶ「地魚・鮮魚 ヤマショウ」。朝7時と午後2時に行われるセリで買い付けた魚は、カツオはもちろんキンメやタチウオ、イサキなど種類豊富。一本売りの魚は、無料で切り身にしてもらえます。
お刺身が食べたい人は「海の幸プラザ」へ。バチマグロ、タイ、ホウボウ、スズキなどさまざまな種類の刺身が手ごろなサイズで販売されていました。シーズンには、ここに採れたてのカツオが並ぶ光景が見られます。
春から冬にかけて漁が行われるシラスも、御前崎自慢の海産物。「ヤマサン藤田水産」は、〝静岡県最南端のしらす屋〟さん。生シラスや釜揚げシラスなど各種がそろうほか、「たたみいわし」を炙り一口サイズにした「しらすチップス」や、天然塩の「なぶら塩」も販売され、お土産に喜ばれそうです。
海産物やお土産品がそろう「マリンステーション大沢」では、御前崎カツオを使い、地元で伝統の手火山製法で作られる「本枯鰹節」を発見。一節ごとの販売のほか、その場で削ってももらえ、香りの良さは感激ものです! ほかにも、御前崎が発祥の地である「干し芋」もおすすめの特産品です。
「食遊館」で御前崎グルメを堪能
買い物をしたら、寿司店や和食店など5店の飲食店が並び、御前崎ならではの海の幸を楽しめる「食遊館」へ。今回は〝カツオ〟がテーマですから、「一本釣り 日光丸」を訪れました。ここでは、自社船「日光丸」が一本釣り漁法で漁獲し船上で〝急速冷凍〟した、おいしさをそのまま閉じ込めた鮮度抜群のカツオを、注文してから藁焼きにした「たたき定食」が楽しめます。天候やシーズンに関係なく、いつでも最高のカツオのおいしさを堪能できるなんて最高です。藁焼きの様子は店内からも眺められ、カツオが高温で炙り上げられる様子にテンションマックス!香ばしく旨味もアップした藁焼きのたたきは絶品です。
最後に、同じく食遊館の「イタリアンジェラート・マーレ」に行ってみました。ここではイチゴ、カボチャ、サツマイモなどの特産品も用いた常時約12種類のジェラートが楽しめます。中でも大注目なのが、「しらすジェラート」!干し加減の異なる2種類の御前崎産チリメンを細かくして、新鮮な牛乳で作るバニラジェラートの中に入れたという大胆かつ個性的な一品です。さっぱりした甘いジェラートの中に、シラスのほのかな風味と塩気が広がり、ここにきたらぜひ食べてほしい不思議なおいしさ。あわせて食べた「御前崎ブランド」の緑茶「つゆひかり」の入った「煎茶ジェラート」も絶品でした。
見て食べて、大満足の一日。ここを訪れた記念はないかと探したところ、「御前崎商工会アンテナショップ 御前崎トモル」で、漁協プレゼンツのカツオマークのTシャツを見つけました。背中側には鰹のイラストとともに「SEA OF PRIDE & PROUD FISH」の文字が。このTシャツを着て、御前崎の海の魅力を振りまいてみませんか。
- 御前崎海鮮なぶら市場
住所/御前崎市港6099-7
TEL/0548-63-6789
営業時間/海遊館9:00~17:00(土・日曜、祝日は8:30~) 食遊館9:00~21:00(営業時間は店舗により異なる)
休業日/火曜(祝日の場合は営業、翌日休み)、元日
- 御前崎海鮮なぶら市場