伊豆高原ステンドグラス美術館

夏の暑さが和らいでくると、空気が澄んで、空が青く高く感じられるようになり、いつの間にか季節が夏から秋に移り変わっていることに気付かされます。

空には入道雲に代わってうろこ雲やひつじ雲などが見られるようになり、山々は紅葉に色づき、植物には果実が実る秋。秋を感じると心もしっとりと落ち着いてきますよね。

そんな過ごしやすい季節におすすめしたいのが、じっくりとアートに触れる旅。ここでは、国宝や重要文化財を展示する美術館から、ステンドグラスやガラス工芸を展示する施設まで、大人も子供も楽しめる静岡県自慢のアートスポットをご紹介します。

伊豆エリア

MOA美術館(熱海市)

MOA美術館は、東洋美術の絵画、書跡、工芸、彫刻等を中心に、江戸時代中期を代表する画家・尾形光琳の最高傑作として名高い「紅白梅図屏風(※期間限定公開)」など国宝3点、重要文化財67点を含む約3,500点もの収蔵品を誇る美術館です。
約7万坪にも及ぶ高台に立地し、館内のメインロビーからは初島や伊豆大島、房総半島から三浦半島、伊豆半島まで180度の大パノラマで絶景を望むこともできます。 エントランスから、アートの世界に誘うかのように光と音の中を抜けていくエスカレーターを登り、美術館本館へ・・・熱海の美しい自然と絶景の中、心ゆくまで至極のアートをご堪能ください。

【問い合わせ】MOA美術館 TEL:0557-84-2511

伊豆高原ステンドグラス美術館

伊豆高原ステンドグラス美術館(伊東市)

伊豆高原ステンドグラス美術館は、1800年代に英国の教会や聖堂、貴族の貴賓室やプライベートルームを飾っていた本物のアンティークステンドグラス約300点を展示する美術館です。
陽光を受け、美しい色彩を放ちながら輝くステンドグラス・・・館内は、そのステンドグラスから零れ落ちる幻想的な光と、アンティークオルゴール、パイプオルガンの音色、アロマの香りに満ちた癒しの空間となっています。 芸術の秋に、時間を忘れてゆったりと、西洋アンティークの世界に浸ってみてはいかがでしょうか?

【問い合わせ】伊豆高原ステンドグラス美術館 TEL:0557-44-4333

上原美術館(下田市)

上原美術館は、多くのビーチで賑わう海岸から少し離れた静かな山間に位置し、平安・鎌倉時代の仏像や古写経などの仏教美術、印象派を含む西洋絵画、日本近代絵画など、ジャンルを超えた名品を数多く収蔵する美術館です。
悠久の時と歴史を感じさせてくれる仏教美術と、作者たちの情熱と息吹を伝えてくれる近代美術、西洋と東洋、それぞれ時代からそれぞれの地に生まれた絵画・・・時間と空間を超えた芸術を、静謐な空気の中でゆっくりとご鑑賞ください。

【問い合わせ】公益財団法人上原美術館 TEL:0558-28-1228

伊豆の長八美術館内観

伊豆の長八美術館(松崎町)

江戸末期から明治時代を生きた入江長八(伊豆の長八)は、元は漆喰職人でしたが、狩野派の絵を学んで漆喰の技術と絵画の画法を融合し、各種の鏝(こて)を駆使して絵を描く漆喰鏝絵(しっくいこてえ)を確立したことで知られる名工です。
伊豆の長八美術館は、この入江長八の業績と、伝統の左官技術の素晴らしさを伝えるため、“漆喰芸術の殿堂”として創設された美術館で、入江長八の作品約50点が展示されています。また、建物の外壁・内壁、天井などあらゆる場所に、全国から集まった優秀な職人たちの左官技術が駆使されており、「江戸と21世紀を融合させた建物」として世界的にも注目されています。
古来より受け継がれた伝統技術と現代に生きる新工法・・・伊豆の長八美術館で、過去と現代が交錯するポストモダンの世界に触れてみてはいかがでしょうか?

【問い合わせ】伊豆の長八美術館 TEL:0558-42-2540

黄金崎クリスタルパーク常設展示コーナー

黄金崎クリスタルパーク(西伊豆町)

ガラスの原料となる珪石の一大産地として、数十年にわたり日本のガラス文化を支えてきた“ガラスの里”西伊豆町。
黄金崎クリスタルパークは、そんな西伊豆町にあり、メイン施設となるガラスミュージアムの他、ガラス工芸に挑戦できる体験工房や、ガラスショップ、カフェレストランを併設するガラスのテーマパークです。
中でも、ガラスミュージアムは、ガラスの魅力をあますことなく発信・紹介するために創設され、現代ガラス造形の粋を集めた世界各国の一流作家による作品約40点の展示や、万華鏡を中心とした鏡の不思議の体験エリアなどを備えた美術館です。
人の手によって自由自在に形を変え、光によって美しい造形を織りなすガラスの不思議と魅力を、黄金崎クリスタルパークで存分にお楽しみください。

【問い合わせ】黄金崎クリスタルパーク TEL:0558-55-1515

かんなみ仏の里美術館_薬師如来像

かんなみ仏の里美術館(函南町)

かんなみ仏の里美術館は、遠く平安の時代から、函南町桑原区の里人が厚い信仰心によって守りつづけてきた貴重な仏像群24体の散逸を防ぎ、後世に保存・継承するとともに、多くの方々が鑑賞し、学ぶことのできる施設として創設された美術館です。
仏像群には、国指定重要文化財の「阿弥陀三尊像」の他、県指定有形文化財の「薬師如来坐像」、「毘沙門天立像」、「十二神将像」など、貴重な文化財が多く含まれています。
地元の方たちの厚い信仰心と、貴重な仏像群に託した思いを感じながら、この大切な文化遺産を心ゆくまでご鑑賞ください。

【問い合わせ】かんなみ仏の里美術館 TEL:055-948-9330

佐野美術館

佐野美術館(三島市)

佐野美術館では刀剣、人形、絵本、絵画など日本美術を中心とした多彩なテーマの展覧会を年間7回ほど開催しています。
特に1966年の開館以来毎年のように開催している日本刀の展覧会はファンが多く、近年はいわゆる「刀剣女子」の間でも話題のスポットとなっています。
併設している回遊式の日本庭園「隆泉苑」では、春には満開の枝垂れ桜、秋には紅葉と四季折々の表情が楽しめます。また、敷地内には三島梅花藻の里があり、花の最盛期は5~9月頃ですが、一年中梅のような可憐なミシマバイカモの花を澄んだ水の中に観賞することができます。
佐野美術館でじっくりと東洋の美術の神髄に触れてみてはいかがでしょうか。

【問い合わせ】公益財団法人佐野美術館 TEL:055-975-7278

富士エリア

クレマチスの丘・ヴァンジ彫刻庭園美術館/ベルナール・ビュフェ美術館(長泉町)

長泉町は、全国シェア6割を占めるクレマチスの一大産地であり、この花の名を冠するクレマチスの丘は、施設内にミュージアムが点在するアートスポットです。
ヴァンジ彫刻庭園美術館は、イタリアを代表する現代具象彫刻の巨匠、ジュリアーノ・ヴァンジの世界唯一の個人美術館で、1960年代から最近までの彫刻作品約60点が展示されています。
また、ベルナール・ビュフェ美術館は、戦後の具象画壇を代表するフランスの画家、ベルナール・ビュフェの作品2000点以上を所蔵し、世界一のビュフェコレクションを誇る美術館です。
クレマチスを中心に四季折々の花が咲き誇る庭園で、気品ある花の香りと美しさに癒されながら、アートを堪能してみましょう。

【問い合わせ】クレマチスの丘 TEL:055-989-8787

中部エリア

静岡市東海道広重美術館(静岡市)

桜エビなどの特産物で知られる由比町は、江戸時代に整備された東海道の宿場町であり、浮世絵師・歌川広重の代表作「東海道五十三次」の名場面のひとつ、「由井 薩埵峠」の舞台ともなっています。
東海道広重美術館は、宿場町の中心として大名や役人が宿泊した「由比本陣」跡地に整備された由比本陣公園内にあり、風景版画の名品を中心に約1400点を所蔵する美術館です。
江戸庶民の絵画と言われる浮世絵から、日本の原風景、そこに暮らす人々の生き生きとした姿や、文化・風俗に思いを馳せ、とかく世知辛い現代に生きる私たちの暮らしを振り返ってみてはいかがでしょうか?

【問い合わせ】静岡市東海道広重美術館 TEL:054-375-4454

ロダン館内観

静岡県立美術館(静岡市)

静岡県立美術館は、日本屈指の景勝地・日本平の北麓に位置し、17世紀以降の東西の風景画、富士山をモティーフとした作品、静岡県ゆかりの作家・作品を幅広くコレクションした美術館です。
富士山をはじめ、日本を代表する数多くの景勝地に恵まれた静岡県の自然や風景、文化を、そのコレクションから感じてみてください。
また、「近代彫刻の父」とも称されるオーギュスト・ロダンの作品を核とした「ロダン館」では、ロダンの代表作である「地獄の門」、「考える人」、「カレーの市民」などが常設展示されており、ここでは現代に伝わる近代彫刻の粋を堪能することもできますよ。
※2021.9.6~2022.3.31まで、改修工事のため休館中です。

【問い合わせ】静岡県立美術館 TEL:054-263-5755

静岡市美術館(静岡市)

静岡市美術館は、JR静岡駅前に建設された葵タワー3階にあり、地下道を通れば静岡駅から雨に濡れることなく行けるという便利な立地も魅力の美術館です。
“街の中のちょっと面白い広場”のような美術館を目指し、そのロケーションやアクセスのメリットを活かした都市型美術館として、特定のジャンルにとらわれない幅広い企画展やイベントを、年間を通じて開催しています。
静岡の市街地にあるので、街中での食事やショッピングを楽しみながら、静岡市美術館で気軽にアートにも触れてみる、というのはいかがでしょうか?

【問い合わせ】静岡市美術館 TEL:054-273-1515

西部エリア

資生堂アートハウス/資生堂企業資料館(掛川市)

資生堂アートハウスは、資生堂が文化芸術支援活動の一環として、東京・銀座の資生堂ギャラリーで開催してきた美術展・工芸展に出品された絵画、彫刻、工芸品など、近現代の優れた美術品を展示し、一般公開している文化施設です。
その建物は、70年代を代表するモダニズム建築の傑作として、1980(昭和55)年の「日本建築学会賞」を受賞しています。
また、隣接する資生堂企業資料館は、1872(明治5)年の創業以来、長い歴史の中で生み出された商品や宣伝制作物をはじめとする様々な資料を展示・公開し、同社の歩みを紹介している施設です。
ここでは、おしゃれでモダンな建物の中、アートとともに日本の化粧文化にも触れてみましょう。

【問い合わせ】 資生堂アートハウス TEL:0537-23-6122

掛川市ステンドグラス美術館(掛川市)

掛川市ステンドグラス美術館は、19世紀末イギリスのヴィクトリア朝時代の作品約70点と、フランスのバラ窓10点で構成された、国内初の公立ステンドグラス美術館です。
コレクションの多くは、イギリスを代表するステンドグラス工房の最盛期に制作されたもので、技術的・装飾的にも極めて高度な作品が揃っています。
季節や時間、天候によって微妙に変化する外光を映し、様々な表情を見せながら荘厳な光を放つステンドグラス・・・遠く異国の地で創られ、数奇な運命を辿って日本に辿り着き、今はこの地で輝くステンドグラスを是非ゆっくりとご鑑賞ください。

【問い合わせ】掛川市ステンドグラス美術館 TEL:0537-29-5680

浜松市楽器博物館

浜松市楽器博物館(浜松市)

ヤマハやカワイ、ローランドといった世界に名立たる楽器メーカーが立地し、世界的・全国的な音楽コンクール、イベントも数多く開催される浜松市。
浜松市楽器博物館は、そんな“音楽のまち”浜松市にあり、アジア、オセアニア、アフリカ、アメリカ、ヨーロッパ、日本と、世界中から収集した楽器約1300点を展示する国内初の公立楽器博物館で、アジア最大級の規模を誇っています。
その素材や形、音の出し方や音色、そしてそこから生み出される音楽を通じて、それぞれの地域と時代に生きた人々の英知と感性を映し出す楽器・・・世界各地の楽器を通して、世界中の人々が育んだ文化や価値観、アイデンティティに触れてみてはいかがでしょうか?

【問い合わせ】浜松市楽器博物館 TEL:053-451-1128

浜松市美術館

浜松市美術館(浜松市)

浜松市美術館は、浜松城公園内の一角、浜松城天守閣の近くに立地する公立美術館です。
コレクションは、18~19世紀の伝統的ガラス絵と現代作家によるガラス絵約450点が特色で、「ガラス絵の美術館」として親しまれています。また、郷土ゆかりの作家の作品を中心とした洋画・日本画、遠州各地の風景を描いた浮世絵版画などを多数収蔵しています。
若かりし日の徳川家康公が居城していた“出世城”浜松城を仰ぎ、公園をのんびり散策してこの地の歴史と文化を感じながら、浜松市美術館でアートにも触れてみましょう。

【問い合わせ】浜松市役所市民部美術館 TEL:053-454-6801

浜松市秋野不矩美術館

浜松市秋野不矩美術館(浜松市)

浜松市秋野不矩(あきの・ふく)美術館は、日本画家・秋野不矩(文化勲章受賞)の故郷である天竜区の二俣川近く、緑に囲まれた丘の上に建つ美術館です。
秋野画伯の作品約330点を収蔵し、年数回、様々なテーマに沿った収蔵品展や、同画伯と共通性のある作家を紹介する企画展・特別展などが開催されています。
また建物には、地元特産の天竜杉を使用し、壁には漆喰が塗られるなど、自然素材がふんだんに取り入れられており、周囲の自然と調和しながら、素材の温かみを肌で感じられる建物になっています。
二俣の深く豊かな自然の中、この地に産まれた巨匠・秋野不矩の偉業をその目で確かめてみましょう。

【問い合わせ】浜松市役所市民部秋野不矩美術館 TEL:053-922-0315