来宮神社
熱海屈指のパワースポットである来宮神社は来福・縁起の神として古くから信仰されています。
本殿横には国の天然記念物にも指定された樹齢二千百年、幹の太さは24メートルの大楠の
御神木があり、老若男女多くの観光客で連日賑わいを見せています。
平安初期の征夷大将軍坂上田村麻呂公は戦の勝利を神前で祈願し、各地に御分霊を祀ったとも
伝えられ、現在では全国44社のキノミヤジンジャの総社として、信仰を集めています。
御祭神五十猛命(いたけるのみこと)は熱海に鎮座される際、地元民と入来たる旅人を守護しようと
神託をつげられたことから、伊豆に来る旅行者が多く参拝に訪れます。
来宮神社のシンボルともいえる大楠は、樹齢二千年以上という長い歴史のなかで、多くの人々に
神徳(しんとく)と恵みを与え、助け導いて来たのではないでしょうか。
悩みを抱えたり、願いを叶えたいとき、大楠の前で手を合わせ祈ること、それは自分自身をも
見つめ直す良い機会となるはずです。
ぜひ深呼吸をしてみてください。大楠のその存在感と神々しさに圧倒されます。
大楠伝説
幹を一回りすると一年寿命がのびると伝えられており、この木の生命力にあやかろうと
長寿・病気平癒・健康祈願の参拝者が多く訪れます。また、願い事のある人は、思うことを
誰にも言わず一回りすると願い事が叶う、とも言われています。
古くから信仰を集める大楠
今から約120年前の嘉永年間に熱海村に大網事件という全村挙げての漁業権をめぐる事件が勃発し、その訴訟費等捻出のため、境内にそびえ立っていた7本の楠のうち5本は伐られてしまいました。 古記によると、残されているこの大楠をも伐ろうとして男がのこぎりを幹に当てようとしたところ、怱然と白髪の老人が現れ、両手を広げてこれを遮る様な姿になると、のこぎりは手元から真っ二つに折れ、同時に白髪の老人の姿は消えてしまったそうです。 これは神のお告げであるとして村人等は大楠を伐ることを中止しました。 この木が即ち、現在ある御神木です。
大楠と本殿を結ぶ緑輝く竹林のトンネル「楠への小路」
みどころが満載の来宮神社ですが本殿から大楠までを結ぶ「楠への小路」も大変人気があります。
真竹、孟宗竹、アオキ、ヤツデなど「祝い」や「災いよけ」の意味がある植物、約6千株が
植栽されています。竹林の雰囲気がすがすがしく、清らかな気持ちになります。
御朱印
神社や寺院を身近なものにしたパワースポットブーム。その影響もあってか、これまで少しハードルの高かった「御朱印」が注目を集めるようになりました。以前は巡礼を行う年配の方にのみ馴染みがあるものでしたが、最近は特に若い女性に人気があり、御朱印を求める姿が見られるようになりました。
猪の目(いのめ)
本殿前にある落ち葉で作られたハート型。若い女性を中心にSNSで人気です!
これは「猪の目(いのめ)」と呼ばれる魔除けや招福を表す
神社仏閣の建物によく使われている象形です。
本殿を正面からよーく見ると・・・ハートの型がありました!!
茶寮「報鼓(ほうこ)」
境内参集殿の脇にある茶寮「報鼓」でほっと一息しませんか?
報鼓とは、祭事を始める際に鳴る太鼓の合図のことで、皆様が集い、新たな縁の始まりとなるよう願いを込め名付けられたということです。来宮神社の御祭神が鎮座された際、
「麦こがし・橙・ところ・百合根」をお供えしたところ、御祭神が大変喜ばれたという伝説が
あります。麦こがしは麦を炒って挽いて粉末にしたもので縁起が良いものとされています。
報鼓では麦こがしや橙、百合根にちなんだお菓子と飲み物をご用意しています。
麦こがし入りおしるこ(白玉入り) おすすめです!
木霊 (こだま)フォレスト プロジェクト
境内と大楠周辺のライトアップ事業
杜の草木に宿る木霊(こだま)を約140個の明かりで表現しています。
悠久の時代と流れと共に神域として守り伝えられてきた来宮神社の杜。全国の神社に先駆け、
夜参拝に来られる方々が、川のせせらぎのもと自然を感じ、心くつろげる空間を創りました。
自然の温もりと幻想的な世界を感じて下さい。昼と夜と違う顔を見せる来宮神社をお楽しみください。
ライトアップは、日が落ちてから0時まで。年内無休
来宮神社のまとめ
全国に来宮神社(きのみやじんじゃ)と呼ばれる神社は44社あるそうですが、その大元となるのが
熱海の来宮神社です。一歩足を踏み入れるだけで、なにか元気が出るようなパワーを
私たちに与えてくれます。
参拝客で常に込み合っていますので、市内で宿泊した翌日の朝早い時間などもおすすめです。
大楠一周はお忘れなく!パワーを忘れずにお持ち帰りください。
来宮神社
電話番号:0557-82-2241
開頭時間:9:00~17:00
(※ご祈祷の受付は16:30まで)
駐車場有
アクセス:JR伊東線「来宮駅」より徒歩5分、「熱海駅」からだとタクシーで約6分