連休や長期休みには、子どもを連れて非日常を味わえる場所に行きたい!と思う人も多いのでは。そんなときにおすすめなのが「富士サファリパーク」。富士山麓、標高850メートルに広がる大自然の中に、世界中から集まった約60種類、約900頭の動物たちが暮らしています。なんと言っても、マイカーやバスで周遊しながら、野生に近い動物のリアルな姿を見に行くツアーが人気。猛獣にドキドキしながらエサあげしたり、可愛い動物たちと触れ合ったり。子どもにとって一生の思い出になること間違いなしです。
富士サファリパークのおトクな入園券の買い方と選べるサファリゾーンの回り方
東名裾野ICから車で約15分、富士山の南側に位置する緑豊かなドライブロードを気持ちよく走っていくと辿り着く「富士サファリパーク」。入口料金所は、車に乗ったまま入園料を支払うシステムなんです。
ちなみに入園券を買うなら、富士サファリパークの公式サービス「My SAFARI」が一番おトク。園内周遊バスなどの予約ができ、お子様の誕生月には無料招待券を利用することもできるんですよ。
パークの敷地は広大で、東京ドーム約16個分もあるそう。車やバスに乗って移動するサファリゾーンと、歩いて見学するふれあいゾーンに分かれています。サファリゾーンを周る方法は、主に以下の4つ。
① マイカー
所要時間約50分。予約不要・追加料金なし。 自分のペースで楽しめ、何周もできる。エサあげはありません。
②ジャングルバス
所要時間約50分 (平日は30分、土日祝は10〜15分間隔で運行)。一部予約。 1人1500円 (3歳以上有料)。様々な動物の形をしたバスに乗って、クマ・ライオン・ラクダにエサあげができます。
③スーパージャングルバス
所要時間約60分(平日は1~2便、土日祝は3~6便)。 当日券のみ 1人2100円 (小学生未満乗車不可)。 天井までオリになったバスが大迫力。オフロードも走行し、クマ・ライオン(骨つき肉)・ラマ・ラクダなどにエサあげができます。
④ナビゲーションカー
約60分。一部予約。1台6500円 (5人乗り / 7人乗り)。一般車両が入れないオフロードも走行でき、キリン・ムフロン・ラマまたはエランドにエサあげができます。
マイカーで周るなら、車に乗ったままサファリゾーンの入り口へ。バスやナビゲーションカーに乗り換えるなら、駐車場に車を停めて園内周遊バス受付もしくはナビゲーションカーステーションへ行き、チケットを購入しましょう。それぞれの魅力があるので、自分達にぴったりの方法を選んで。一部事前予約できるものもありますが、当日券は早いもの勝ちです。
迫力満点! 猛獣が迫り来る「スーパージャングルバス」ツアー
物々しい二つの頑強なフェンスの扉を越えてサファリゾーンに入ると、そこは【クマゾーン】。まず登場したのはアメリカグマです。毛並みが美しく、とても可愛いらしい印象。決して友達にはなれないでしょうが、なれそうな気がするくらいおとなしく見えます
次は【ライオンゾーン】へ。
百獣の王と呼ばれ、獰猛なイメージがあるライオンですが、ここではとてもリラックスした様子。割と広いエリアを自由に移動できるので、家族や年齢の近い者同士などが集まり、木に登って休むなど、お気に入りの場所でのんびりと過ごしています。
誘導するとバスの上に乗ってくれるので、そこでもエサあげができます。これぞ「スーパージャングルバス」の醍醐味。頭上でみるライオンは、大迫力ですよ!注目すべきは、エサである鶏の骨つき肉を食べる時のゴリゴリっという骨の砕ける音。あんなに硬い骨まで簡単に食べてしまうとは……やっぱり彼ら、猛獣です。
次は【トラゾーン】。アムールトラは夜行性なので、昼間はずっとウトウトしています。ゴロゴロして寝返りを打つ姿は、ぬいぐるみのように可愛い。
【チーターゾーン】では、2022年8月に生まれた三つ子とお母さんを見ることができます。大人気のチーターは、見た目がスリムで走るのが速く、陸上生物で世界最速。トラと違って昼行性なので、昼でも動き回っています。ただ寒さに弱いので、残念ながら雨の日は見ることができないことも。同じネコ科でも生態はさまざまなんですね。勉強になります。
続いて【ゾウゾーン】へ。もともと群れで過ごすアジアゾウ。動物園とは違い、広々とした場所でゾウたちが群れているのは、なんだか楽しそう。夏には水路を泳ぐゾウも公開予定。3t以上もある大きな体で水の中を歩く様子は圧巻ですよ!
【一般草食ゾーン】の広い敷地内には、ラクダ、シマウマ、ラマなどが放し飼いになっています。世界中の動物達が仲良く餌を食べる姿を見ていると、なんだか世界平和を感じてしまいます。
最後は【山岳草食ゾーン】へ。シカ類の中で二番目に大きいとされるワピチやバーバリーシープ、ムフロンなど、山岳地帯に住む様々な動物が見られます。この周辺は、元々この場所にあった原生林や岩場を生かしているので、雰囲気も素敵。ダマジカの赤ちゃんは、ほとんど岩陰で隠れて暮らすので、会えたらラッキー!
富士山の自然も満喫できる「ウォーキングサファリ」
バスを降りたら、サファリゾーンの外側をぐるりと一周する、全長2.5kmのウォーキングコースを歩いてみましょう。富士山麓の自然溢れる散策路を進んでいくと、途中に設けられた観察ポイントから、車とはまた違った視点で動物たちを見ることができます。時間を気にせず、動物を眺めたいだけ眺められるのも魅力。
【ウォーキングサファリ】 受付時間: 9:15~15:30(3月中旬〜10月末のみ開催) 所要時間:90分〜120分 料金:1人600円(3歳以下無料)
カンガルーやカピバラにエサあげ&イヌ・ネコ・ウサギの館での「ふれあい体験」
次はふれあいゾーンへ。ここにいる動物は、サファリゾーンとは打って変わって可愛らしい動物ばかり。猛獣が怖いという小さなお子様も安心です。中でもカンガルーやカピバラは、エリア内に放し飼いになっているので、すぐそばまで近寄ることができ、エサあげしたり、触れたりすることができます。
ふれあいゾーンには「ネコの館」「イヌの館」「ウサギの館」なんてものもあるんです!館のある動物は、家の中で飼われている人気者たち。さまざまな種類がいるというのも魅力です。室内でリラックスしながら動物達と触れ合えば、癒されること間違いなし。天気を気にせず遊べるのも嬉しい。
【ネコの館】【ウサギの館】【イヌの館】 開館時間:公式HPで要確認 利用時間:各約20分 予約可否:一部予約可 料金:各600円(3歳以上) ※ネコの館は3歳未満入館不可
大人も子どもも満足できるランチスポット「サファリレストラン」
お腹が空いたら、パーク内の「サファリレストラン」でランチにしましょう。カレーライスを富士山に見立てた「富士山カレー」はヒレカツやソーセージ、野菜がたっぷりで食べ応えがあります。シェフ渾身、厚切りビーフの「ビーフシチュー」など、ちょっと贅沢なメニューがあるのも嬉しい。愛鷹牛のメンチカツや三島コロッケなど、地場産系サイドメニューもあります。
子どもメニューも豊富で、オムライスやパンケーキがセットになったお子様プレートや低アレルゲンカレーなど、子どもが満足できるメニューが揃っています。また離乳食は販売のほか、温めも対応。ミルク用のお湯サービスもあるので、赤ちゃん連れでも安心です。
【サファリレストラン】 営業時間:11:00~15:30(ラストオーダー) ※メニューは季節により変更あり
「パン工房」でかわいい動物のパンを作っちゃおう!
パーク内には、なんとパン工房もあるんです。キリンやライオンなど、サファリゾーンで見た動物を思い出して動物パンを作ろう!こね上がったパン生地を用意してくれるので、粘土感覚で好きな動物の形を作り、トッピングをのせたら完成。生地は二つ分あるので、お友達とシェアしてもOK。焼く時間は1時間ちょっとかかるので、ランチの前に作っておいて、おやつの時間に取りにくるのもおすすめです。
【パン工房 パン作り体験】 受付時間:11:00~14:00(土日祝10:00~) 所要時間:30分 発酵・焼き上がり:70分~90分 予約可否:一部予約可 料金:600円(パン2個分)
オリジナルアイテム充実!お土産選びが楽しい「サファリショップ」
最後はお土産ショップにも立ち寄りましょう。動物のぬいぐるみやアニマル柄のグッズのほか、アフリカの民芸品、そしてここでしか買えないオリジナルのお菓子やおもちゃなどを販売しています。家に帰ってからもサファリパークのことを思い出して、楽しい気分になれるものがたくさん。
【サファリショップ】 営業時間:9:00~17:30(冬季は10:00~16:30)
【富士サファリパーク】 住所:静岡県裾野市須山字藤原2255-27 TEL:055-998-1311 営業時間:9:00~16:30 ※営業時間は季節により変動。必ず公式ホームページをチェック 定休日:無休 ホームページ:https://www.fujisafari.co.jp/
まとめ
それぞれの楽しみ方で、丸一日遊べる「富士サファリパーク」。服装の注意点としては、標高が高いため真夏でも羽織るものが一枚あると安心です。そして歩くエリアが多いので、歩きやすい靴がおすすめ。雨天時は一部見られない動物もいますが、アムールトラなど逆に活発になる動物もいます。カッパや傘は売店で販売もしていますが、必要であれば長靴などを用意して、快適に楽しんでくださいね。