初心者大歓迎、手ぶらでGO!! 下田の海を満喫するお手軽「船釣り体験」

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下田といえば、やっぱり海! 下田自慢のどこまでも続く美しい白浜、エメラルドグリーンの海での海水浴もいいですが、シーズンを問わず楽しめる釣り体験はいかがでしょうか。「釣りをやったことがない。」「釣具を持っていない。」という人でも、気軽に楽しめるお手軽釣り体験をご紹介します。

今回の「手ぶらでGO!・下田港内釣り」コースを主催している伊豆下田マリンセンターがあるのは、下田港のすぐそば。下田港は江戸時代末期にアメリカのマシュー・ペリー率いる軍艦が入港し、開国の舞台となった港としても知られます。当時から江戸へ向かう船舶の寄港地として毎年3000隻の船が入港、昭和以降は観光港として栄えてきた歴史ある港でもあります。

赤い看板が目印の伊豆下田マリンセンター

まずは受付と準備から

「手ぶらでGO!・下田港内釣り」コースは、事前予約制で1日2回催行(当日予約も可/最少催行人数2名)。出港時刻は9時30分と13時30分。出港の10分前には到着し、受付を済ませるようにしてください。

5〜10月は1名7,700円(釣りなし乗船者3,300円)、11〜4月は1名6,600円(2,750円)、乗船定員は8〜10名程度。釣りをしない同伴者料金が設定されているのもうれしいですね。

受付カウンターで乗船名簿に記入

今回アテンドしてくださるのは船長兼インストラクターの飯田清一さんと、アシスタントスタッフの鳥澤美穂さんです。飯田さんは下田出身、この道20年という海のエキスパート! 釣りガイドのほかクルージング、船を使った撮影やダイバー撮影、映画やテレビのロケーションコーディネート、海洋散骨などなど、海に関係することは何でもご相談できてしまう、気さくで頼もしい方です。

左・飯田清一さん、右・鳥澤美穂さん
自動膨張式ライフジャケットを着用して乗船準備OK

下田港は釣りスポットとしても人気が高く、堤防や海に面した公園など複数の釣り場がありますが、今回は船に乗って行う船釣りに挑戦します。「手ぶらでGO」の名の通り、釣竿、餌、仕掛け、手袋などなど釣り全般にかかる準備が一切不要というのが、このコースのウリ! 餌をつけたり、針から魚を外したりという作業はすべてスタッフが行うので、まさに至れり尽くせりの釣り体験を楽しむことができます。

さっそく船に乗り込み、いざ出港!

船はデッキが低く揺れにくい構造

準備ができたら、伊豆下田マリンセンター目の前、徒歩1分の船着場から船に乗り込みます。「必ず事前にトイレを済ませて!」と言いたいところですが、船内には個室トイレも完備されているので、安心して乗船することができます。

海上から見る下田の景色

初心者向けコースなので、参加者は子ども連れのファミリーやカップル、友人同士がほとんど。約2時間30分、下田港内の穏やかな海上で船釣りを楽しみます。船酔いの心配も少なく、万一船酔いしても、すぐに陸へ戻れるので安心してくださいね。それでは、いざ出発!海上から見る下田の景色は、岸から見る景色とはまた一味違います。

それではさっそく!と貸していただいた釣竿は、釣りのイメージに反しかわいらしい花柄でした。ほかにヒョウ柄やピンクと白のゼブラ柄などもあるそう。釣具もオシャレなデザインに変化しているんですね。

釣竿の説明など手取り足取り教えてくれる

今回のターゲットは、砂地にいるシロギス。砂地の海底に棲む浅海性の魚で、釣りの対象として人気があります。7〜10月に産卵のため浅場にやってくるので、その時期が釣りのベストシーズンではありますが、一年を通して釣ることができる魚です。

まずは浅瀬で練習から。釣り糸を海中に垂らすと、糸の先端に付けたオモリが海底まで落ちていきます。オモリが着底したら糸がピンと張る程度に釣り糸を巻いて調整。オモリが着底する感覚がこの釣りの一番大事なところなので、何度か釣竿を上下に動かしてこの感覚を覚えましょう。着底するとフワッとした感覚が手に伝わります。

着底後10秒したら竿先を10センチくらい上げてそこで10秒固定(ピタッと止めるのが大事!)。その後、再度着底させて10秒。また竿を上げて10秒……というのを繰り返します。竿を上げた時に餌が動き、魚が食らいつくそうです。

では本番に向けて、もう少し水深のあるポイントへ移動します。ポイントは、当日の波や風向きによって変えているそうです。

魚群探知機を見ながら次のポイントへ

いよいよ本番!シロギス釣りに挑戦

到着したのは水深15〜20メールほどのポイント。先ほど浅瀬で練習した10秒、10秒の動きを繰り返していきます。

生き餌の青イソメ
手慣れた動作で餌をつけてくれる

ウニョウニョと動く生き餌は青イソメ。海のミミズのような生き物です。これを針の大きさに合わせ取り付けるのですが、その作業は初心者にとってはなかなか難儀……。ちょっとゾワゾワしてしまう人もいるかと思いますが、スタッフが毎回対応してくれるのでご安心を。

初釣りにワクワク

そうこうしているうちに「アタリが来てるよ!」と飯田さん。釣っている本人は、ちょっとブルッとしたかも?といった程度ですが、さすが達人ですね。竿先の微かな動きを素早く察知して教えてくれます。

慌てて釣り糸を巻き上げたくなるのを、ここは堪えて、ゆっくりと。

「釣れた〜!」人生初のシロギス!……ではなくて、トラギスでした。シロギスとトラギス、名前は似ていますが、分類上は全く異なる魚で、唐揚げや天ぷらがおすすめだそうです。このサイズではまだ小さいそうで、せっかくの釣果でしたが、リリースしました。

人生初釣果! 大きくなって戻ってきてね

その後も何度かポイントを移動しながら、釣りを楽しみます。何も考えず、穏やかな波にゆらゆらと揺られながら海面を眺める。こんなのんびりとした贅沢な時間が過ごせるのも、船釣りの醍醐味でもあります。

すると突然、飯田さんが動きました! 機敏な動作で長めの竿を用意し、手渡されました。仕掛けが海中に入るとすぐに、ぐっと引っ張られる感覚が! 目で見てはっきりわかるほどに竿がしなります。

目で見てもわかるほどしなる竿

引き上げるとカタクチイワシが何匹も!

竿の先にはイワシが4匹も!

魚群探知機でイワシの群れを見つけ、すかさず仕掛けを投入する飯田さんのスピーディーさに感服!

釣り上げたイワシ

その後も釣りを続けましたが、残念、シロギスはヒットしませんでした。

というのも、今回体験したのは2月末のこと。4月頃までは海水温が低く魚の動きも鈍いそう。ベストシーズンを迎えるゴールデンウィーク明けから10月頃に乗船するのがおすすめです! 5〜6月にはイワシの群れも多く見られ、10〜1月頃まではカマスも釣れるそうです。

こちらは、夏場に乗船したシロギス釣り達成者たち。

シロギスが釣れた子どもたち。ベストシーズンでもヒットするかは時の運

釣った魚は市内の料理店に持ち込んで調理してもらうこともできます。伊豆下田マリンセンターへ釣りのコース予約時に申し出れば、お店の手配も行ってもらえます(不漁時のキャンセル不可)。

期間限定のお楽しみ!わかめ収穫体験

「せっかく海に来たんだから、とことん楽しまなきゃもったいない!」という飯田さんの計らいで、釣り体験に続き、わかめの収穫も体験させていただきました。

「海の楽しみ方は釣りだけじゃないし、こうやって自由に遊びを提供できるのもウチだからこそ」と飯田さん。船は下田港を出た大浦湾で育てているわかめの養殖場に向かいます。

ロープを引き寄せ収穫

養殖場に到着。海中のロープを船に引っ張り寄せ、さっそく収穫していきましょう。ハサミで直接わかめを切っていきます。

わかめがこんなに長いとは! 想像以上の長さに驚きました。

身長ほどある長いわかめ
右手ハサミ近くにあるヒダの部分がめかぶ、茎わかめ、わかめの葉の部分へとつながる

わかめの収穫も、「わかめの収穫体験&ジオクルージングコース」(3,270円)として2月中旬〜4月中旬限定(成長具合により収穫時期が変更になる場合あり)で受付しています。新鮮なわかめはしゃぶしゃぶで、その食感と豊かな磯の香りを堪能しましょう。


わかめは葉の部分が先に成長し、成長が止まると上部のめかぶ部分に栄養が集まりヒダができるそうです。めかぶと葉までの間が茎わかめでコリコリとした食感が特長。帰宅後に味わったわかめのしゃぶしゃぶは、無限に食べていられるおいしさでした!

初めての釣りは道具をそろえるなど準備から大変ですが、ここなら気軽に体験できます。家族や友人同士はもちろん、女子会や社員旅行などでの利用も楽しそう! 「興味はあるけれど、釣りはハードルが高そう……」そんな風に感じている人にこそ、挑戦してほしい釣り体験でした。

<DATA>
伊豆下田マリンセンター
住所 : 下田市1丁目23-12
TEL : 0558-27-3322
予約 : HPから受付可能
メール : info@shimoda.co.jp