静岡県の秘境・奥大井。雄大な自然が残り、ダイナミックな絶景が楽しめる奥大井への旅は、大井川鐵道を使って出かけましょう!
SLに乗るもよし、レトロな普通列車に乗るもよし、新スポットにも立ち寄りながら、大井川流域を満喫する旅をご紹介します。
今回ご紹介するのは1泊2日のモデルコース
1日目
大井川鐵道 約4分
大井川鐵道新金谷駅
大井川鐵道新金谷駅で日本で唯一ほぼ毎日走るSLに乗り換え千頭駅を目指します。
今の鉄道は速さ静かさが求められますが、大鉄のSLはまったく逆。
スピードの速さなどは求められず、ガタンガタンと走行音もするのです。これがSL列車が日本の鉄道の主役だったころは旅の形だったのでしょう。
もちろん、SLと言えば汽笛。日によってはむせび泣くような、ある時はハツラツと、人々を勇気づけてくれるような音を出すときもあります。
車内では、SL専務車掌が4人(通称SLおじさん1人、SLおばさん1人、SLおにいさん1人、SLおねえさん1人)がハーモニカ演奏でお客様をおもてなし。SLの汽笛や走行音とハーモニカの音色は不思議と合うんです。
そうそう、忘れてはいけない。SL列車の客車って窓を開けられるんです。客車には冷房がないので暑い時には窓を開けて、走行中の風を採り入れます。これが気持ち良いのです。今どき窓の開く鉄道ってあまりないですよね。
ちなみにSLですので煙はつきものです。トンネルで窓を閉めることはお忘れなく!最初は面倒だなあと思うのですが、身近な鉄道旅ではできないこと。イベントとなっている雰囲気もあります。
旅につきもの「駅弁」を食べながら向かいましょう!
大井川鐵道SL 約80分
大井川鐵道千頭駅
大井川鐵道千頭駅
大井川本線の終点、千頭駅にはSLを方向転換させるための転車台があります。
この転車台、なんと明治30年イギリス製、国内の同国製転車台で製造所が判明している現存最古のもの、今でも人力のみで転車台を回します。一見の価値あり!です。
徒歩 約5分
徒歩 約5分
大井川鐵道千頭駅バス停
大井川鐵道千頭駅から大鉄バスに乗って寸又峡温泉を目指します。
千頭駅を出発し、奥泉を過ぎるととたんに道幅が狭くなり、寸又峡は秘湯なのでは?という思いに駆られます。
普通車同志でもすれ違い困難な場所を安全確実に運転する運転士。
そのハンドルさばきには惚れ惚れしてしまいます。
千頭から40分、寸又峡に到着です。
大鉄バス 約40分
寸又峡温泉バス停
寸又峡温泉に到着したら、荷物を宿泊先に預け、散策に出かけましょう。
徒歩 散策
徒歩 散策
2日目
寸又峡温泉バス停
さぁ、2日目がスタート。
次なる目的地へ向かいましょう!
大鉄バス 30分
大井川鐵道奥泉駅
奥泉駅から南アルプスあぷとライン(井川線)に乗って奥大井湖上駅を目指します。
井川線は、発電所やダムの建設資材を運ぶために敷かれた路線で、資材の貨物が通る程度の小さなトンネルが作られたため客車も小さくミニ列車とも呼ばれます。車内で立ち上がると頭がついてしまい、かがみぎみになってしまう方も多いでしょう。
大井川沿いの森の中を走っていくので森林鉄道と呼ぶ方もいます。そんな井川線のハイライトの1つがアプトいちしろ~長島ダムにあるアプト式鉄道です。
アプト式とは2本のレールの間にあるぎざぎざとした歯型レールとアプト式電気機関車についている歯車とを噛み合わせ、1000分の90という日本の普通鉄道の中では最も急な勾配を克服するために採用された方式で、日本では唯一です。
南アルプスあぷとライン 約35分
南アルプスあぷとライン 約60分
大井川鐵道千頭駅
南アルプスあぷとラインから大井川本線に乗り換えです。
千頭駅周辺にあるカフェや定食屋さんでランチを。
昨日の駅弁の味が忘れられなかったら、もう1度、駅弁を食べてみるのもいいですよ!
大井川鐵道 約11分
大井川鐵道駿河徳山駅
ここから最後のスポットには徒歩で向かいます。
徒歩 約10分
徒歩 約10分
大井川鐵道駿河徳山駅
大井川鐵道 約65分
大井川鐵道金谷駅
今回の旅の終着駅、金谷駅に到着!ここからJR東海道線でそれぞれのアクセスポイント(新幹線駅)に戻ります。もちろんのんびり旅がお好きな方は東海道線利用もおすすめです。
2日間、お疲れさまでした!
公開日
- 写真はすべてイメージです。
- 移動時間や所要時間は目安ですので、交通事情により変わる場合もあります。
- この情報は、2024年2月現在のものです。施設情報等が変更になる場合もございますので、お出かけの際は事前に最新の情報をご確認の上お出かけください。