JR東海道新幹線新富士駅がある富士市のブランドメッセージは「いただきへの、はじまり 富士市」。この言葉が表すとおり、駿河湾に面した海抜0メートル(はじまり)から、富士山頂(いただき)まで、随所で見られる富士山の壮大な景色はとても魅力的です。富士市の絶景めぐりには、レンタサイクルを使うと便利。潮風を感じながら、咲き誇る花々の香りに包まれて富士山ビュースポットへ出かけてみませんか。
新幹線でアクセスできる富士市。サイクリングで楽しむ絶景スポットが点在
東京駅から東海道新幹線新富士駅までは、最短58分。近くには駿河湾の絶景や海抜0mからの富士山の眺めが素晴らしい田子の浦エリアなど観光におすすめのスポットが点在しています。そんな新富士駅周辺の観光には自転車がおすすめ。新富士駅観光案内所の「富士山レンタサイクル」を利用して、絶景&ご当地グルメめぐりに出かけましょう。レンタサイクルの予約、問い合わせは、新富士駅観光案内所まで。
【新富士駅観光案内所】 電話:0545-64-2430 営業時間:8:30〜17:15 定休日:年末年始 ホームページ:https://www.fujisan-kkb.jp/sightseeing/omotenashi.html#CN315685
港越しに裾野を広げる富士山の姿を求めて、田子の浦港周辺へ
富士市の海の玄関口、田子の浦港。富士市は製紙業が盛んで、近隣のエリアには大きな工場も建ち並び、ここからの工場夜景も人気です。また、港の入口近くにある漁港は、駿河湾で獲れるしらすの水揚げで有名。周辺の駿河湾沿いの地域は、富士山しらす街道と呼ばれています。
さらに田子の浦港の近くにある「ふじのくに田子の浦みなと公園」からの富士山や駿河湾の景色も必見の美しさ。そんな田子の浦港周辺のおすすめスポットをご紹介します。
ぷりぷり、新鮮!漁港で食べる、旨みたっぷりのしらす丼
富士山や南アルプスから栄養豊富な水が流れ込む駿河湾は、しらすの好漁場。なかでも田子の浦港に水揚げされるしらすは、漁船一艘ごとに網を曳き短時間で漁を行う一艘引きという漁法で、しらすを傷つけることなく水揚げし、すぐに氷でしめて漁港に運ばれます。
生食に適したぷりぷりのしらすは、漁獲量が少ないため周辺の限られた地域でのみ流通。2017年に「田子の浦の生しらす」、2021年には「田子の浦の釜揚げしらす」が、農林水産省の地理的表示(GI)に認定されています。
その日の朝に水揚げした新鮮なしらすを食べるなら、漁港内にある田子の浦港漁協食堂へ。セリ場にテーブルと椅子を並べた魚市場そのままのロケーションで、目の前に漁船が係留された漁港の風景を眺めながら味わうしらす丼のおいしさは格別です。
田子の浦漁協食堂は、しらすの漁期に合わせて、例年4月1日から12月20日までの営業です(漁の状況により変更あり)。また、荒天時や水揚げの状況によって、生しらすの提供がない場合もあるので、事前にHPでチェックしてから出かけることをおすすめします。生しらすの水揚げがない時でも、釜揚げしらすに、漬けしらす、冷凍生しらすを使ったハーフ丼やその他の鮮魚を使った丼があり、しらすを充分に堪能できます。
漁協食堂内の売店では、田子の浦のしらす同様、GI認定されている三島馬鈴薯を使ったみしまコロッケとコラボした「しらすコロッケ たみこちゃん」も販売。売り切れ必須の人気商品なので、早めにゲットしてくださいね。
【田子の浦漁協食堂】 住所:〒416-0937 静岡県富士市前田866-6 電話:0545-61-1004 営業時間:10:30~13:30(営業期間は4月1日から12月28日) ※営業開始日は、しらすの解禁日または4月1日です。詳しくはホームページをご覧ください。 定休:8月13日~16日、イベント開催時。荒天時は臨時休業 駐車場:あり ホームページ:https://tagonoura-gyokyo.jp/
しらす丼も食べられる地元民にも人気の和食店・尚奄
田子の浦漁港のすぐ目の前にある尚奄(しょうえん)は、通年営業しており田子の浦のしらすをはじめ、新鮮なネタを使った寿司や丼をメニューに揃えています。自慢のしらす丼は、生しらす、釜揚げしらす、ハーフから選べます(荒天時や禁漁期など提供できない時もあります)。
ランチタイムは、すべてのメニューにデザートとコーヒーが付いてとってもお得。富士山を眺めながらゆったり過ごせます。
【尚奄(しょうえん)】 住所:〒416-0937 静岡県富士市前田861-30 電話:0545-30-7780 営業時間:11:30~13:30LO、17:00〜20:30LO ※夜の営業は、事前予約制 定休:月・第三火曜日 駐車場:あり(6台) ホームページ:https://xn--jtsv9d.jp/
富士山と駿河湾の景色をパノラマサイズで楽しむ「ふじのくに田子の浦みなと公園」
田子の浦港の周辺は、海抜0mからの富士山ビューが楽しめるスポットが点在していますが、なかでもぜひ立ち寄りたいのが、「ふじのくに田子の浦みなと公園」です。園内には心地いい潮風に包まれて散歩ができる遊歩道や、芝生広場、アスレチック遊具などがあります。
築山の上に建つ、龍が天に昇るようならせん状の展望施設「富士山ドラゴンタワー」からは駿河湾が一望でき、さらに富士山、伊豆半島など360度の展望が楽しめます。この「富士山ドラゴンタワー」の高さは、富士山の100分の1。富士山を眺めながら、プチ富士登山気分を味わいましょう。
【ふじのくに田子の浦みなと公園】 住所:〒416-0937 静岡県富士市前田地先 電話:0545-33-0496 営業時間:8:00~17:00 定休:なし 駐車場:あり 詳細ページ:https://hellonavi.jp/detail/page/detail/2301
聖徳太子の作と伝わる毘沙門天像を祀る妙法寺で開運祈願
香久山 妙法寺は聖徳太子の作と伝わる毘沙門天像を主神に祀るお寺です。毘沙門天は武運の神様で、武田氏や徳川将軍家も篤く崇拝したそうです。境内には鳥居あり、日本建築の本殿あり、チベット様式の洞窟七福神堂あり、中国様式の龍神香炉堂ありと、神仏習合や仏教伝来の道のりを感じさせるユニークな寺院です。地元の人たちには毘沙門さんと呼ばれて親しまれています。
旧歴正月の7・8・9日の3日間開催される毘沙門天大祭は、日本3大だるま市のひとつとして名を馳せ、数十万人の人出で賑わうそうです。
【香久山 妙法寺】 住所:〒417-0846 静岡県富士市今井2-7-1 電話:0545-32-0114 営業時間:9:30~16:00 ※不定休あり 料金:自由参拝の拝観料は特になし 駐車場:あり ホームページ:https://fuji-bisyamonten.com/
富士山とれんげ畑と新幹線が共演するSNS映えスポットへ
富士市の東部市民プラザ周辺は田園地帯。4月上旬から1か月ほどは、レンゲの花が満開を迎え、赤い絨毯を敷き詰めたような田んぼと富士山がコラボする風景が見られます。また、ここは富士山をバックに新幹線を撮影できる人気のフォトスポットです。レンゲの花が咲き終わると田植えの季節。田んぼには水が張られ、この時期は逆さ富士が見られます。
【レンゲ畑】 住所:〒417-0841 静岡県富士市富士岡南257-2 (富士市東部市民プラザ)付近 ※周辺の道路は一般道や農道です。 車の通行や農作業の妨げにならないように注意してください。
新幹線の待ち時間に利用できる、富士山を見ながらくつろげる8riches coffee
新富士駅に降り立って旅のプランを考える情報収集タイムや、富士山ビューを満喫した後のひと休みにぜひ立ち寄りたいのが、駅構内にあるカフェ「8riches coffee(エイトリッチーズコーヒー)」です。富士山の天然水で淹れた水出しコーヒーや、朝霧牛乳を使ったカフェオレなど、富士山の自然の恵みをおいしくいただけます。特に、いでぼくのソフトクリームと味わい深いコーヒーを掛け合わせた「いでぼくシェイク コーヒー」と、市内の和菓子屋さんが作る「マドレーヌ」は、人気のスイーツです。店内の中2階の客席は、富士山が見える特等席!カウンター席では電源が使えるのが嬉しいですね。
【8riches coffee(エイトリッチーズコーヒー)】
住所:〒416-0939 静岡県富士市川成島654-10 ASTY新富士1F
電話:0545-63-5955
営業時間:月〜土7:15~18:00 日・祝8:00~17:00
定休:なし
駐車場:なし
Instagram:https://www.instagram.com/8riches_coffee/
まとめ
旅先でちょっぴりアクティブに行動したい。そんな時におすすめのサイクリング。日本一高い山の富士山と日本一深い湾の駿河湾に臨む富士市ですが、市街地はほとんど平坦な道なので、レンタサイクルを利用して観光するのにぴったりです。今回紹介した富士山ビュースポットは、富士エリアサイクリングガイドMAPの「富士オーシャンビューロード」を参考にめぐれます。
詳しくは、こちらhttps://www.fujisan-kkb.jp/cycle/をご覧くださいね。